セルティックが古橋亨梧を売却したことには批判もあった。シーズン半ばでエースを手放し、さらに代役となるストライカーを獲得できなかったからだ。

　だが、ここまでキョウゴ不在の影響はあまり取りざたされていない。古橋の控えだったアダム・イダ、そして何より前田大然が好調だからだろう。

　日本代表の韋駄天ストライカーは、直近の試合でゴールを量産している。チャンピオンズリーグでもバイエルンとのプレーオフ第１レグでネットを揺らした。強豪に２点を先行された苦しい展開の中での得点は、第２レグに向けてセルティックを生き残らせる一発だった。

　敵地に向かうその第２レグでは、前田をCFに起用すべきとの声もある。セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、OBのスティリアン・ペトロフは、『Warm-Up』で「特にこの試合では、（前田は中央のほうが）良いと思う」と話した。

「バイエルンのプレーはすべてCBを通じていると思う。そこにマエダがいれば、相手を心配させられる。すべてはあそこから始まるんだ。パスの出し方をとても気をつけなければいけない。ボールをロストできないんだ。失えれば、マエダが来くるからね。彼が中央になってすぐ、ダイレクトさが増した。ゴールにいくのがより素早くなった。イダだともう少しCBとのマッチアップになる」
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　また、宿敵レンジャーズのOBクリス・ボイドは、「マエダは日本のナンバーワンストライカーだ。キョウゴはチームに入ることすらできない」と、前田を絶賛している。

「確かに違いはある。キョウゴのほうが優れたフィニッシャーだよ。彼は匂いをかぎ取り、ストライカーとしての本能を持つ。だが、今はなしているような試合、特にバイエルンとのアウェーゲームであれば、マエダは相手に問題を引き起こせるだろう」

　ミュンヘンでの試合とあり、セルティックは苦戦が予想される。１点ビハインドからのスタートとなればなおさらだ。それでも、前田の直近の好調ぶりは、チームとサポーターに期待をもたらしている。２月18日の大一番に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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