強豪バイエルン相手のゴールは、前田大然の評価をさらに高めた。

　驚異的なスプリント、疲れ知らずの運動量、献身的な姿勢は、セルティック加入当初から称賛されている。だが、今季の前田は公式戦で22ゴールと得点力もアップ。チャンピオンズリーグ（CL）での４得点は、ヘンリク・ラーションらセルティックのレジェンドたちも上回る数字だ。

　セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、ブレンダン・ロジャーズ監督も「ウチのスタッフの何人かが、彼ら（バイエルン）のスタッフと話したんだが、彼のことや彼の数字をよく知っていた」と、賛辞を寄せている。

「インテンシティのある走りやスプリントという点で、彼はこの大会における本当のトップクラスだと思う。手に負えない、どんなレベルでも脅威だ。あれだけの走ろうという意欲があれば、相手は意識するだろう」

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　以前から日本代表FWにたたえてきた指揮官は、「今の彼はゴールで報われている。彼のプレスやエネルギーは素晴らしい。でも、数字を見ると、今はフィニッシュの力や冷静さもあるのが分かるだろう」と賛辞を続けた。

　そのうえで、ロジャーズは「本当に、本当に、本当に自信にあふれている選手だ。ただ、彼も人間ということを忘れないようにしなければいけない。選手を壊したくない」とも述べている。

「だから、このシーズンを通じて正しくマネジメントしようとしてきた。何度も言ってきたように、望んでいないときにローテーションをするときもあった。だが、フィットネスと健康を保つために、しなければならないと分かっている。だが、それでも結果を残し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた選手たちをたたえたい」

　今季が前田にとって大きな飛躍のシーズンとなっているのは間違いない。国内での王座維持、そして欧州最高峰の舞台でのさらなる躍進に向け、期待は高まるばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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