２月８日、シーズンの幕開けを告げる『FUJIFILM SUPER CUP』で、ヴィッセル神戸とサンフレッチェ広島が国立競技場で対戦した。

　神戸は新井章太、日髙光揮、山川哲史、岩波拓也、本山遥、齊藤未月、飯野七聖、山内翔、小池裕太、冨永虹七、佐々木大樹が先発。一方で広島は大迫敬介、塩谷司、荒木隼人、佐々木翔、中野就斗、田中聡、中島洋太朗、東俊希、加藤陸次樹、トルガイ・アルスラン、ジャーメイン良が名を連ねた。

　鋭い出足を見せた広島は開始12分、中野のクロスに反応したトルガイが、後ろに下がりながらのヘッドで巧みに合わせ、幸先良く先制点を奪う。

　神戸は反撃を目ざすも思うようにチャンスを作れない。33分に小池が蹴ったCKに、長崎に移籍した山口蛍からキャプテンを引き継いだ山川が飛び込み、ヘディングでようやくファーストを放つが、得点には繋げられない。
【動画】中野のクロスからトルガイが絶妙ヘッド弾！

　１点ビハインドで前半を終えた昨季のJ１王者は、ハーフタイム明けに飯野に代え、汰木康也を送り込む。すると、55分に汰木がチャンスメイク。しかし、お膳立てを受けた山内、こぼれ球に反応した冨永はいずれもモノにできず、ビッグチャンスを逃す。

　神戸はさらに、64分に３枚替え。ベンチスタートとなっていた大迫勇也、武藤嘉紀、酒井高徳を一気に送り込む。

　追加点を狙う広島は、69分に磐田から加入した新エースのジャーメインが、ペナルティエリア手前で倒され、FKを獲得。中島が右足で狙うも壁に当ててしまう。それでも直後の70分、FKの流れで得たCKから荒木が打点の高いヘッドで叩き込み、リードを２点に広げる。

　神戸は終盤にかけても広島の堅守に苦戦を強いられる。90分に大迫がネットを揺らした場面は、オフサイドで得点は認められない。

　このままタイムアップを迎え、昨季J１で２位の広島が２－０で快勝。1994年から始まり、Jリーグのシーズン移行に伴い、今回で現行フォーマットでは最後となるスーパーカップを制した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ“チアリーダー”を一挙紹介！

【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの？」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる