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今季導入されたCLの新フォーマット。リーグフェーズを終えて分かったメリットとデメリットを英国人記者が分析【現地発】

カテゴリ:海外日本人

スティーブ・マッケンジー

2025年02月05日

最終節までにベスト16入りを決めたのはわずか3チーム

最終節では目まぐるしく順位が入れ替わり、大いに盛り上がりを見せた。(C)Getty Images

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 欧州のコンペティションは今シーズン、これまでにない新しいフォーマットに変わった。チャンピオンズリーグは出場チームが32から36に増え、1つの巨大なリーグテーブルとなった。ホーム&アウェーではなく一定数の試合(CLリーグフェーズは8試合)を戦い、その結果で順位を決定するスイス式トーナメントが採用されている。

 これまでの30年以上、チャンピオンズリーグは4チームずつ、8つのグループに分かれてホーム&アウェーで戦ってきたが、今回の変更にはもちろん利点がある。

 旧方式では、例えば第1シードのクラブが第3、第4シードと対戦する4試合で勝点9を積んでおけば、第2シードとの2試合では勝点1さえ獲得すれば、ほぼグループステージを突破できる。昨シーズンのグループステージでは最終節までに、13チームがベスト16進出を決めていた。しかしこれではあまりエキサイティングには聞こえないだろう。

 しかし、新フォーマットとなった今シーズン、1試合を残してラウンド16入りを確定させていたのはリバプール、バルセロナ、アーセナルの3チームだけで、マンチェスター・シティやパリ・サンジェルマンに関しては敗退の可能性もあった。
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 また、この段階でほぼ全チームの順位が確定しておらず、同時刻にキックオフされた最終節はリアルタイムで目まぐるしく順位が入れ替わる状況となり、大いに盛り上がりを見せた。

 一方でデメリットはやはり、スケジュールの問題だ。新フォーマットにより、各チームゲーム数が2試合増えた。各国の欧州リーグではタイトな日程が問題視されているなか、さらにハードになり、これは選手にとっても、チームを応援するファンにとっても良いことではないだろう。

 賛否両論ある。私たちフットボールファンは長い間、これまでのフォーマットに慣れ親しんできたのだから、いきなり慣れるのは難しいだろうが、徐々に浸透していくはずだ。しかし私は、幼い頃から見てきた古い形式が好きだ。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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