指導者にも脈々と教えが受け継がれている
スペイン、ラ・リーガの名門レアル・ソシエダ(以下ラ・レアル)は、日本代表アタッカーである久保建英の活躍が目立つが、欧州主要リーグの1部クラブの中で「最も下部組織出身者が占める割合が高いクラブ」と言えるだろう。
例えば2024年最後のセルタ戦では、DFイゴール・スベルディア、ジョン・パチェコ、アイエン・ムニョス、MFベニャト・トゥリエンテス、アンデル・バレネチェア、FWミケル・オジャルサバルと先発メンバーの半数以上が下部組織スビエタ出身の選手たちだった。
他にも、主力で欠場したスペイン代表のマルティン・スビメンディ、さらにベンチメンバーもジョン・アンデル・オラサガスティ、ウルコ・ゴンサレス、ジョン・マルティン、パブロ・マリン、ジョン・マグナセライヤ、ウナイ・マレーロなどがスビエタ組だった。
瞠目すべき陣容と言えるが、これに収まらない。
采配を振ったイマノル・アルグアシル監督も、スビエタで選手として薫陶を受けた後、トップチームでサイドバックとしてプレーし、スビエタで指導者に転身している。ヘッドコーチであるジョン・アンソテギ、ミケル・ラバカも同じような経歴である。指導者にも脈々と教えが受け継がれている。
まさにスビエタこそが、ラ・レアルと言えるだろう。
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例えば2024年最後のセルタ戦では、DFイゴール・スベルディア、ジョン・パチェコ、アイエン・ムニョス、MFベニャト・トゥリエンテス、アンデル・バレネチェア、FWミケル・オジャルサバルと先発メンバーの半数以上が下部組織スビエタ出身の選手たちだった。
他にも、主力で欠場したスペイン代表のマルティン・スビメンディ、さらにベンチメンバーもジョン・アンデル・オラサガスティ、ウルコ・ゴンサレス、ジョン・マルティン、パブロ・マリン、ジョン・マグナセライヤ、ウナイ・マレーロなどがスビエタ組だった。
瞠目すべき陣容と言えるが、これに収まらない。
采配を振ったイマノル・アルグアシル監督も、スビエタで選手として薫陶を受けた後、トップチームでサイドバックとしてプレーし、スビエタで指導者に転身している。ヘッドコーチであるジョン・アンソテギ、ミケル・ラバカも同じような経歴である。指導者にも脈々と教えが受け継がれている。
まさにスビエタこそが、ラ・レアルと言えるだろう。
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「我々の人材は限られています。精鋭集団になる必要があるでしょう。そこで大事なのはスカウティングです」
ラ・レアルの育成部長であるルキ・イリアルテはそう語っていた。本拠地であるギプスコア県は人口約71万人。小さくはないが、大都市ではない。フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)のように県外でスカウトする例もあるが、多くは地元で提携した70ほどのクラブから有望な選手を引き入れ、その代わりに資金や医療や施設を提供している。
「育成に秘訣はありません。まずは人材を見極め、探り当てられるか。そしてスカウトした選手たちに要求し、日々対話を重ねる。まずは、指導者が自分の仕事に確信を持つことでしょう。当然ですが、コーチ自身がサッカーの仕組みを知っていることが欠かせませんね」
ラ・レアルは大きなクラブではない。資金力では、レアル・マドリーやFCバルセロナには太刀打ちできないのである。しかし、戦い方がないわけではない。一貫した育成で人材を発掘し、還元し続ける。そのサイクルを強くしなやかに保つことで、一角の雄となれる。そこに久保のような選手を加えることで、ビッグクラブとも互角に戦えるのだ。
ラ・レアルのクラブマネジメントは、一つの模範と言えるだろう。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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「育成に秘訣はありません。まずは人材を見極め、探り当てられるか。そしてスカウトした選手たちに要求し、日々対話を重ねる。まずは、指導者が自分の仕事に確信を持つことでしょう。当然ですが、コーチ自身がサッカーの仕組みを知っていることが欠かせませんね」
ラ・レアルは大きなクラブではない。資金力では、レアル・マドリーやFCバルセロナには太刀打ちできないのである。しかし、戦い方がないわけではない。一貫した育成で人材を発掘し、還元し続ける。そのサイクルを強くしなやかに保つことで、一角の雄となれる。そこに久保のような選手を加えることで、ビッグクラブとも互角に戦えるのだ。
ラ・レアルのクラブマネジメントは、一つの模範と言えるだろう。
文●小宮良之
【著者プロフィール】
こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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