“誤発表”騒動が、古橋亨梧の今後に影響したのかは分からない。だがキャプテンは、日本人アタッカーがいかにセルティックにとって大事な存在か強調している。

　MLSは先日、アトランタ・ユナイテッドが古橋を獲得したと発表。海の向こうを驚かせたが、その後誤りだったことを認めて謝罪した。

　ただ、以前は絶対的なエースとして君臨した古橋だが、アンジェ・ポステコグルー監督が去り、ブレンダン・ロジャーズ体制になった昨季以降、数字の低下が指摘されているのは周知のとおり。それもあってか、放出をめぐる騒ぎが後を絶たないのも確かだ。

　しかし、１月11日のスコティッシュ・プレミアシップ第23節で、古橋は改めてその重要性を見せつけた。ロス・カウンティに４－１と勝利した一戦で、先制点を含む２ゴールをマーク。セルティックを３連勝に導いている。
【動画】古橋亨梧がストライカーらしい先制ゴール＆ヘッド弾！

　試合後、ロジャーズ監督は古橋を残したいと話した。そして地元紙『Daily Record』によると、主将カラム・マグレガーも「彼はトッププレーヤーであり、あれだけビッグマッチの数々でたくさんの良い思い出をつくってきた。彼が違いをつくってきた。僕らにとって決定的だった」と述べている。

「だから、クラブはできるだけ長く彼をとどめたいと望んでいるはずだ。僕らにとってビッグな選手であり、繰り返すけど、こういった厄介な試合で彼は違いをつくることができるからね。それが、ストライカーに必要とされることだ」

「彼にはほとんどすべてがある。たぶん彼に対する最高の賛辞は尽きてしまったんじゃないかな。だがそれでも、僕らがしていることにおいて、彼はとてもビッグで重要な存在だ。彼がいて僕らは本当にラッキーだよ」

　マグレガーは「彼は得点をあげており、今でもチームのためにハードワークしている。セレブレーションが増えたとか減ったとかは知らないし、あまり深読みすることはない」と続けた。

「だけど、練習を見たり、チームのためにプレーするのを見ると、常に彼は全力を尽くしている。だからそれは、彼がハッピーで、チームの一員でいることを望んでいると示唆しているだろう」

　スコットランドに渡って３年半で積み上げたゴールは85。間もなく30歳となる古橋は、これからをどう見据えているのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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