第６節を終えた北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、日本と同組の中国代表は、初戦で日本に０－７と歴史的惨敗を喫すると、サウジアラビアに１－２、オーストラリアに１－３といきなり３連敗を喫した。

　しかし、ここから奇跡的に復調し、インドネシア（２－１）とバーレーン（１－０）に連勝。日本とのホームゲームには１－３で敗れ、得失点差で最下位（６位）に沈んでいるものの、３位のインドネシアとは同勝点で、今予選でのW杯出場の可能性は十分にある。

　そんななか、中国のメディア『捜狐』は12月12日、「バーレーンのファンは『これが０－７で負けた中国代表なのか？』と疑問を呈し、AFC公式が中国代表の潜在力の強さを称賛」と見出しを打った記事を掲載。第５節のバーレーン戦をこう振り返った。

「試合の流れは本当に劇的だった。バーレーンはすでに勝利への準備を整えており、心の中では勝点３をどう祝うかについて空想し始めていたのかもしれない。しかし、運命というのは本当に予測不可能だ。バーレーンのファンが熱狂的に祝う準備をしていたちょうどその時、VARが登場し、すべてをひっくり返した」

「バーレーンのファンは自問し始め、ソーシャルメディアからも『これが中国代表なのか？』という声も上がった。『日本に０－７で負けたチームでないよな？』。この言葉は衝撃的であり、ほんの数か月前、バーレーンにホームで勝つとは誰が想像しただろうか、自分たちが同じチームを見ていたのではないかと疑い始めた」

【画像】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの厳選ショット

　同メディアは、「中国の勝利はファンに多くの驚きをもたらたが、連敗の後でこれほど早く立ち直ることができるのは本当に信じられない。しかし、別の観点から見ると、これは完全に偶然ではなく、中国代表の成熟した精神力と技術と戦術の進歩の表われだ」と続けている。

「この試合のパフォーマンスから判断すると、中国は強い精神的資質を示し、大きなプレッシャーに直面しても冷静さと勇気を保つことができた。このような反撃は試合結果を覆しただけでなく自信を強めることにもなった。大幅な改善だった」

　記事は「AFC公式も中国代表を高く評価し、連敗後の力強いリバウンドは中国の粘り強い回復力と負けを認めたくない姿勢を示していると評した」と綴り、次のようなファンの声を紹介している。

「地獄から天国、我々の代表チームがついに実力を証明した」
「連敗の谷から反撃の頂点に至るまで、中国チームは比類のない回復力を見せ、依然としてワールドカップ予選の舞台で無視できない戦力であることを証明した」

　この一戦が、ワールドカップ出場に望みを繋ぐ重要なターニングポイントだったと見ているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「日本と同じ勝点16」「恐ろしい12得点５失点！」森保Jに匹敵する盤石ぶり！ 躍進する“アジア２位”に海外驚嘆「狂ったように勝つ」

【記事】中国でプレーする前チェルシーの元ブラジル代表MFがJクラブに電撃移籍か。「日本のチームに年俸を払えるのか？」との指摘も

【記事】「なぜ日本の選手は謙虚なのか？」「はるかにレベルが高いのに」中国代表と日本代表の違いは？ 森保ジャパン２戦士の見解に中国驚き！

【画像】日本代表を応援する「美女サポーター」を厳選！