北中米ワールドカップ・アジア最終予選で日本と同組の中国代表は、３連敗スタートから巻き返し、ここまで２勝４敗。得失点差で最下位（６位）ながら、３位のインドネシアとは同勝点で、今予選でのW杯出場の可能性を十分に残している。

　来年３月に行なわれる次戦に向けて、急ピッチで進めているとされているのが、帰化選手による戦力アップだ。先日も『北京青年報』など複数の中国メディアが、DRコンゴ出身のFWオスカル・マリトゥ（雲南玉昆）と、かつて鹿島アントラーズでもプレーしたブラジル出身のMFセルジーニョ（長春亜泰）が帰化申請の正式な手続きに入ったと報じた。

　そんななか、中国メディア『直播吧』は、「中国代表は元マンチェスター・ユナイテッドのストライカー、タヒト・チョンら５選手を間もなく帰化させる予定」と見出しを打った記事を掲載。W杯予選で同組のインドネシアのメディア『Okezone』の情報を元に、前述した２選手と、FWライアン・ラポソ（カナダ出身／バンクーバー・ホワイトキャップス所属）、DFクリストファー・チェン（ノルウェー出身／サンジュフィヨルド所属）、MFタヒト・チョン（オランダ出身／ルートン所属）の計５人について、来年３月までの帰化完了を目ざすと伝えた。

　ラポソ、チェン、チョンの３人は、オスカルやセルジーニョと違って中国でプレーした経験はないものの、いずれも中国にルーツを持っている選手だ。
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　なかでも、オランダの年代別代表の経験があるチョンは同国の強豪フェイエノールトとイングランド屈指の名門マンチェスター・ユナイテッドの下部組織を経て、ユナイテッドでトップデビューを飾った実力派だ。

　現在は橋岡大樹が所属するルートン（イングランド２部）でプレーし、昨シーズンにはプレミアリーグで４ゴールを挙げている。

　この報道に、中国のファンからは次のような喜びの声が上った。

「これが本当なら確実に変わる」
「もしそうならサッカー協会に拍手を送りたい」
「これでサイドアタックに質的な変化をもたらすことができる」
「ルートンで昨シーズン良かったよな」
「チョンは非常に強力だ」
「興奮してしまった！」

　現時点で可能性は不透明ながら、帰化が実現すれば戦力アップが期待できそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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