現地時間10月６日に開催されたオランダリーグ第８節で、上田綺世が所属するフェイエノールトは、トゥベンテとホームで対戦。２－１で接戦を制した。

　エースのサンティアゴ・ヒメネスが負傷離脱するなか、上田は公式戦３試合連続でCFとして先発。すると、28分に左サイドからのクロスにヘッドで合わせ、今季２点目となる先制点をマーク。４日前のチャンピオンズリーグ、ジローナ戦（３－２）でのPK失敗を払拭した。

　一方で、２－０となり迎えた前半終了間際にペナルティエリア内からのシュートを外し、絶好機を逃してしまったほか、チャンスでボールロストする場面もあった。

　それだけにブリアン・プリスケ監督はさらなる飛躍を求め、注文をつけた。現地メディア『Soccernews.nl』の「プリスケはウエダに満足せず」と題した記事によれば、47歳のデンマーク人指揮官は試合後の会見で、26歳の日本代表FWを次のように評した。
【動画】絶妙なポジショニングでヘッド！上田の今季２点目

「パフォーマンスにムラがある。前半に見せたものよりもボールを保持する回数を増やしてほしい。彼は何度も良いプレーをしていた。もっと良くなってもらいたいね。重要なゴールを決めた後、試合を終わらせるチャンスもあったが、モノにできなかった。それは自信に関係していると思う。

　彼はここに来てしばらく経つが、自分がベースプレーヤーだとは感じていなかったのかもしれない。今、プレッシャーが肩にかかっている。彼は真のプロフェッショナルであり、ハードワークし、身体のケアもしっかりしている。やはり自信の問題だ。チームメイトから信頼を感じる必要がある。日本代表では自信を持てている」

　ただ、プリスケ監督は「あのポジションでのボール保持は簡単ではない」とも語る。

「パスを出せる選手も必要だ。彼だけの問題ではない。でも、もっと良いプレーができる場面は確かにあった。それは彼自身も分かっていて、懸命に取り組んでいる。幸い、彼は良いゴールを決めた」

　上田は代表戦で見せる得点感覚をクラブレベルでも発揮し、オランダ屈指の名門加入２年目で飛躍の時を迎えられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「ウエスト細！」上田綺世のモデル妻・由布菜月さん、白コーデの“へそ出し”ショットに称賛の声！「スタイル良すぎる」