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“失点の気配ゼロ”小久保玲央ブライアンの好守があってこそのイスラエル戦勝利。特筆すべきはセーブの質【パリ五輪/コラム】

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2024年07月31日

日本は理想的な試合展開で3戦全勝

イスラエル戦でも好守を連発した小久保。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 現地時間7月30日、パリ五輪のグループステージ最終戦に臨んだ日本がイスラエルを1-0と撃破。結果、日本は3戦全勝、総得点7、総失点0と文句なしの成績で首位通過を果たした。

 藤田譲瑠チマをはじめ2戦目までにイエローカードをもらっている選手たちをあえて温存したイスラエル戦、当然ながらベストメンバーではなく連係が不安視される部分もあった日本だが、結果的に試合巧者ぶりを示す内容になった。

 ゲーム自体は面白味に欠け、ライト層にとってはスペクタクルを感じられないものだった。ただ、グループステージで2連勝し、首位通過がほぼ決まっている状況下ではむしろ“なりがちな展開”である。イスラエルの攻撃をいなし、チャンスがあればゴールを目指す。無理をせず、イスラエルの出方にとって戦い方を変えていく。引き分けでも1位確定となる日本からはそんな思惑が見て取れた。

 川﨑颯太に怪我のアクシデントがあり、藤田を使わざるを得ない状況になったのはおそらく想定外だろう。しかし後半のアディショナルタイム、その藤田の痺れるようなスルーパスから細谷真大の決勝ゴールが生まれるわけだから、今大会の日本は“持っている”。理想的な流れで勝点3を獲得できたと言えるだろう。
 
 そうした流れになった背景に、GK小久保玲央ブライアンの好守があった点は絶対に見逃せない。特筆すべきは、セーブの質。シュートされた場面でいずれも、自身の正面ではなく相手が詰めにくいところに弾く。ハイレベルな技術であり、それこそ小久保のストロングポイントでもある。

 ポジショニングも素晴らしく、ゴールを割られそうな気配がゼロ。そうしたオーラがチームにもたらす安心感は思いのほか大きく、その意味で小久保の働きは称賛に値した。彼の守備があったからこそ、日本はイスラエル戦で試合巧者ぶりを見せつけることができたと、そう言っても過言ではない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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