日本女子代表は現地７月28日、パリ五輪グループステージ第２戦でブラジル女子代表と対戦。１－１で迎えた終了間際、谷川萌々子が劇的な決勝弾を挙げ、２－１で勝利を収めた。

　試合後のピッチで選手たちが歓喜に沸く中、田中美南は悔し涙を流していた。田中は前半から再三のチャンスを決め切れず。45＋１分に獲得したPKのキッカーを務めるも、シュートはGKに完全に読まれ、止められてしまった。

　そして日本は後半に入り、56分に先制点を献上。自分のせいで負けてしまう――。田中はその責任感を感じながら走っていたという。

「やってる最中も、怖かった気持ちもあったんですけど、太さん（池田監督）が信じて出させてくれてる限り、やっぱりゴールを狙い続けたり、守備でも追わなきゃという気持ちのなかでやってました。

　PKも、もちろん、この時のために準備して入ったんすけど、自分にがっかりしましたし、またこのまま負けたりして、次に向けてまた厳しくなってとかっていう可能性もあったので、そういう意味で怖かったです」
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　試合後のミックゾーンでは、涙をこらえ、言葉を詰まらせながら、記者陣の質問に答えていた田中。「また自分が失敗しちゃうんじゃないかと思って。一生懸命やってたんですけど、本当に仲間が頼もしかったですし、勝てたことを本当にみんなに感謝したい」とチームメイトへの思いを語っていた。

　その悔しさを31日に行なわれる次戦のナイジェリア戦で晴らせるか。次は笑って終わりたい。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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