参考にしたのは川崎に所属する由井航太のプレー
[インハイ1回戦]帝京 1-0 神戸弘陵/7月27日/JヴィレッジP7
中学1年生の頃から身長は180センチもあった。川崎フロンターレのアカデミー仕込みの足もとの技術もあり、将来性を高く評価されてきたのが帝京高のDF田所莉旺(3年)だ。
昨年、U-17ワールドカップを戦った2006年生まれの世代別代表チームが発足した当初から選出されてきたが、次第に呼ばれる機会は減っていった。高校2年生になるタイミングで川崎U-18から移った帝京高でもスタメンから外れる時期もあったが、今年に入ってからは高校年代のメインストリートに再び戻りつつある。
高校に入ってからも身長は伸び続け、今では189センチまで到達した。だが、武器は高さを活かした競り合いではなく、最終ラインからの展開力。田所はこう胸を張る。「フィードの精度やビルドアップ能力は自分の特長だと思っていて、インターハイに出ているチームのセンターバックの中では誰にも負けない自信がある」。
神戸弘陵高と対峙したインターハイ1回戦でも持ち味を発揮する。落ち着いたボール扱いでビルドアップの中心となりながら、機を見ては前方にクサビを打ち込んでいく。
「相手が前からプレスをかけてきた時にボールが握れなくて、捨て球が多くなってしまった」せいで前半は攻撃が思い通りに行かず、無得点に終わったが、後半4分には自陣からロングフィードを展開。受けた選手が倒され、FKを獲得すると、このチャンスをFW土屋裕豊(3年)が直接決めた。このゴールが決勝点となり、帝京が2回戦進出を決めた。
「最終ラインの司令塔」とも言えるプレー以上に目をひいたのは、本職である守備での成長だ。川崎U-18では「足もとがあって上背もある選手として重宝されているとは感じていたのですが、守備ができないというか、やりたくなかった」。
当時は先輩に高井幸大や松長根悠仁など後にトップチームに昇格する猛者がいたため、田所が守備を頑張らなくても守備は成り立っていた。
【画像】帝京、国見、鹿実、市船… 強豪校別 歴代ベストイレブン!
中学1年生の頃から身長は180センチもあった。川崎フロンターレのアカデミー仕込みの足もとの技術もあり、将来性を高く評価されてきたのが帝京高のDF田所莉旺(3年)だ。
昨年、U-17ワールドカップを戦った2006年生まれの世代別代表チームが発足した当初から選出されてきたが、次第に呼ばれる機会は減っていった。高校2年生になるタイミングで川崎U-18から移った帝京高でもスタメンから外れる時期もあったが、今年に入ってからは高校年代のメインストリートに再び戻りつつある。
高校に入ってからも身長は伸び続け、今では189センチまで到達した。だが、武器は高さを活かした競り合いではなく、最終ラインからの展開力。田所はこう胸を張る。「フィードの精度やビルドアップ能力は自分の特長だと思っていて、インターハイに出ているチームのセンターバックの中では誰にも負けない自信がある」。
神戸弘陵高と対峙したインターハイ1回戦でも持ち味を発揮する。落ち着いたボール扱いでビルドアップの中心となりながら、機を見ては前方にクサビを打ち込んでいく。
「相手が前からプレスをかけてきた時にボールが握れなくて、捨て球が多くなってしまった」せいで前半は攻撃が思い通りに行かず、無得点に終わったが、後半4分には自陣からロングフィードを展開。受けた選手が倒され、FKを獲得すると、このチャンスをFW土屋裕豊(3年)が直接決めた。このゴールが決勝点となり、帝京が2回戦進出を決めた。
「最終ラインの司令塔」とも言えるプレー以上に目をひいたのは、本職である守備での成長だ。川崎U-18では「足もとがあって上背もある選手として重宝されているとは感じていたのですが、守備ができないというか、やりたくなかった」。
当時は先輩に高井幸大や松長根悠仁など後にトップチームに昇格する猛者がいたため、田所が守備を頑張らなくても守備は成り立っていた。
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「大関友翔さんみたいにボール持っている方が良いと思っていた」が、学年が上がるにつれて守備ができる選手が評価されると感じ、ボールハントに対する意識を高めた。
参考にしたのは川崎に所属する由井航太のプレーだ。「今まで色んな選手の守備を見てきたのですが、由井だけはアタックというか、自分が主導権を持った守備をしていた。相手が向かってきたら、足を出すし、“ボールにがっつきに行くよ”という守備をしていた」。小学生の頃から目の当たりにしてきた1歳上の先輩を意識し始めてからは、ボールを奪える回数が増えてきたという。この日も自陣ゴール前での奮闘が印象的だった。
FC東京の佐藤龍之介など世代別代表のチームメイトがU-18に上がってすぐ出場機会を得たのに対し、田所は高1で出番を掴めなかった。遅れを取り戻すため、小学生の頃から所属し、愛着も感じていた川崎を離れ、高体連へのチャレンジを選んだが、その成果は少しずつ実り始めている。
目標はライバルたちと同じように10代でのプロ入り。そのためにはインターハイでの活躍が不可欠だが、自らのことばかりを考えていてはいけないと分かっている。
「チームが結果を残すことが、自分を見てもらうために必要なことだと思っている。自分が良いプレーをするのではなく、チームの勝ちに貢献することができれば、自分の良さが出せる。チームの勝利を第一優先するなかで、自分が活躍できれば良い」
インターハイが行なわれる福島の地で6試合をこなし、頂点にたどり着くことで、自らの将来を切り拓くつもりだ。
取材・文●森田将義
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参考にしたのは川崎に所属する由井航太のプレーだ。「今まで色んな選手の守備を見てきたのですが、由井だけはアタックというか、自分が主導権を持った守備をしていた。相手が向かってきたら、足を出すし、“ボールにがっつきに行くよ”という守備をしていた」。小学生の頃から目の当たりにしてきた1歳上の先輩を意識し始めてからは、ボールを奪える回数が増えてきたという。この日も自陣ゴール前での奮闘が印象的だった。
FC東京の佐藤龍之介など世代別代表のチームメイトがU-18に上がってすぐ出場機会を得たのに対し、田所は高1で出番を掴めなかった。遅れを取り戻すため、小学生の頃から所属し、愛着も感じていた川崎を離れ、高体連へのチャレンジを選んだが、その成果は少しずつ実り始めている。
目標はライバルたちと同じように10代でのプロ入り。そのためにはインターハイでの活躍が不可欠だが、自らのことばかりを考えていてはいけないと分かっている。
「チームが結果を残すことが、自分を見てもらうために必要なことだと思っている。自分が良いプレーをするのではなく、チームの勝ちに貢献することができれば、自分の良さが出せる。チームの勝利を第一優先するなかで、自分が活躍できれば良い」
インターハイが行なわれる福島の地で6試合をこなし、頂点にたどり着くことで、自らの将来を切り拓くつもりだ。
取材・文●森田将義
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