コパ・アメリカで優勝したアルゼンチン代表の一部選手が、フランスに対する人種差別的チャントを歌っていたと問題になった件で、リオネル・メッシに対応を求める声も上がった。

　チェルシーに所属するエンソ・フェルナンデスがSNSに投稿した動画は、フランス側の怒りを買った。サッカー連盟は抗議し、ウェスレイ・フォファナらチェルシーのフランス人チームメイトたちは、フェルナンデスのSNSのフォローを解除したと報じられている。チェルシーは内部処分の手続きを始めた。
【動画】フランスを揶揄するチャントを歌うアルゼンチンのフェルナンデス
　チャントを歌った選手たちが正確に特定されているわけではないが、チェルシーOBの元イングランド代表カールトン・コール氏は、メッシがチームの振る舞いに言及すべきと主張している。

　自身もアフリカにルーツを持つコール氏は、『talkSPORT』でメッシが「おそらく史上最高のサッカー選手として知られている」とし、「この件について話さなければならない」と述べた。

「これはエンソ以上のことだからだ。あそこでメインなのはメッシだ。彼はキャプテンなんだ。表に出て、この振る舞いについて何か言う必要がある」

「そうでないなら、彼は気にしていないということだ。私がどう感じるか、これまでの彼の黒人チームメイトたちがどう感じるのかを、彼は気にしていないというようなものだ」
 

　コール氏は「それは彼が自分勝手ということだ。彼は表に出て何か言う必要がある」と続けている。

「私は彼を非難するよ。シンプルなことだ。私はメッシを非難する」

　問題が発覚した当初、アルゼンチンのスポーツ事務次官はメッシと協会会長が謝罪すべきとの見解を示した。だがその後、解任されている。アルゼンチンではフェルナンデスを擁護する声もあり、副大統領は自国批判に対し、「偽善者」と強く反発した。

　FIFAも調査を開始しているこの件は、どのような結末を迎えるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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