決勝で1-2の敗戦
ドイツで開催されたEURO2024の決勝で、イングランドはスペインに1-2で敗れて、2大会連続の準優勝に終わった。
このファイナルは試合前、イギリスでは2000万人以上がテレビ観戦するのではないかと予想されていた。また約5万人の熱狂的なイングランドファンが決勝の地ベルリンに足を運んでおり、選手たちにとってはまるでホームゲームのようであったに違いない。多くの国民が母国の悲願達成を目に焼きつけようとしていた。
イングランドは直近の6年間で3度、主要大会でベスト4以上の成績を収めている。そのため、若い世代のファンは国際大会で決勝まで勝ち進むのは当然のことだと思っているかもしれないが、私はそれが普通ではないことを知っている。ワールドカップやEUROで本大会にすら進めなかったのは、遠い昔の話ではない。
そしてイングランドが自国開催のワールドカップで優勝してからは58年が経つ。メディアは、今こそ欧州を制する時だと盛り上がっていた。
【PHOTO】華やかで可憐なスタジアムの華!EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
このファイナルは試合前、イギリスでは2000万人以上がテレビ観戦するのではないかと予想されていた。また約5万人の熱狂的なイングランドファンが決勝の地ベルリンに足を運んでおり、選手たちにとってはまるでホームゲームのようであったに違いない。多くの国民が母国の悲願達成を目に焼きつけようとしていた。
イングランドは直近の6年間で3度、主要大会でベスト4以上の成績を収めている。そのため、若い世代のファンは国際大会で決勝まで勝ち進むのは当然のことだと思っているかもしれないが、私はそれが普通ではないことを知っている。ワールドカップやEUROで本大会にすら進めなかったのは、遠い昔の話ではない。
そしてイングランドが自国開催のワールドカップで優勝してからは58年が経つ。メディアは、今こそ欧州を制する時だと盛り上がっていた。
【PHOTO】華やかで可憐なスタジアムの華!EUROで躍動する名手たちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介!
今大会のイングランドは、昨季のチャンピオンズリーグを制した選手やプレミア4連覇を達成した選手などがいて、これまでにないほどのタレント揃いだった。
またカテゴリーは違えど、7年前に行なわれたU-17ワールドカップの決勝ではスペインを5-2で破っている。その試合ではフィル・フォデン、コナー・ギャラガー、マーク・グエイといったメンバーがプレーし、フォデンは2ゴールを挙げている。
しかしそのタレントたちは、クラブと同じレベルのパフォーマンスを発揮できず。結局、決勝では今大会最高のチームに圧倒された。
スペインは本当に素晴らしかったと思う。決勝ではロドリが負傷し前半のみで交代。試合の半分を大会MVPの選手抜きで戦わざるを得なかったが、しっかりと勝利を収めた。さらにニコ・ウイリアムスやラミネ・ヤマルというアタッカーを擁していた上に、全員がイングランドにはない発想力と創造性を持っていた。
イングランドは2年後のワールドカップで、今回の悔しさを背負ってプレーするだけでなく、60年分の傷を負って戦うことになる。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
【記事】「英メディアの屈辱的な報道」に韓国嘆き。イングランドのEURO準優勝を笑えず。「なんと64年間、トロフィーを手にしていない」
【記事】「激怒して蹴り飛ばした」21歳ベリンガム、イングランドの敗戦にブチギレ! 驚きの“愚行”に衝撃「イライラを爆発」
【PHOTO】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの悩殺ショットを一挙お届け!
またカテゴリーは違えど、7年前に行なわれたU-17ワールドカップの決勝ではスペインを5-2で破っている。その試合ではフィル・フォデン、コナー・ギャラガー、マーク・グエイといったメンバーがプレーし、フォデンは2ゴールを挙げている。
しかしそのタレントたちは、クラブと同じレベルのパフォーマンスを発揮できず。結局、決勝では今大会最高のチームに圧倒された。
スペインは本当に素晴らしかったと思う。決勝ではロドリが負傷し前半のみで交代。試合の半分を大会MVPの選手抜きで戦わざるを得なかったが、しっかりと勝利を収めた。さらにニコ・ウイリアムスやラミネ・ヤマルというアタッカーを擁していた上に、全員がイングランドにはない発想力と創造性を持っていた。
イングランドは2年後のワールドカップで、今回の悔しさを背負ってプレーするだけでなく、60年分の傷を負って戦うことになる。
文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)
著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。
【記事】「英メディアの屈辱的な報道」に韓国嘆き。イングランドのEURO準優勝を笑えず。「なんと64年間、トロフィーを手にしていない」
【記事】「激怒して蹴り飛ばした」21歳ベリンガム、イングランドの敗戦にブチギレ! 驚きの“愚行”に衝撃「イライラを爆発」
【PHOTO】“世界一美しいフットボーラー”に認定されたクロアチア女子代表FW、マルコビッチの悩殺ショットを一挙お届け!