遠藤航が所属するリバプールの新監督に就任したアルネ・スロットが、クラブ公式のインタビューに対応。前任者のユルゲン・クロップについて語った。

　クロップは2015年10月から、長きに渡ってアンフィールドで活躍。プレミアリーグやチャンピオンズリーグ制覇に導き、名門復権の立役者となった。

　確かな手腕とともに、情熱的なキャラクターでも知られ、根強い人気を誇るなか、スロットも強いリスペクトを抱いているようだ。

「バルセロナのシャビ、イニエスタ、メッシ、そしてクリスティアーノ・ロナウドがいたレアル・マドリーが鎬を削る時代があって、それが終わりを告げた時、欧州サッカー界に新たなライバル関係が生まれた。リバプールを率いるユルゲンと、マンチェスター・シティを率いるペップ・グアルディオラだ。

　フットボールを愛する全ての人にとって、２人が互いにベストを尽くす姿を見られた素晴らしい時代だったと思う。私はリバプールもシティの試合もたくさん見てきた。ヨーロッパに住んでいると、プレミアリーグはおそらく最も素晴らしいリーグに感じる。だから、そうだね、彼はここで素晴らしい仕事をしてくれて、ファンとして本当に満足している」
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　偉大なドイツ人指揮官からは助言を受けたという。これまで母国オランダでキャリアを重ね、AZで菅原由勢、フェイエノールトで上田綺世を指導した45歳は、「９年間も働き、あれだけの成功を収めた人なら、全てを聞きたいと思うはずだ。どれだけ人気があったかは誰もが知っている」と切り出し、感謝の思いをこう伝えた。

「良いヒントをいくつもくれたが、際立っていたのは、私のためにとても喜んでくれたことと、これからリバプールを最高の形でサポートするために、私の最大のファンになってくれるだろうということだ。こんなの滅多にないよ。彼の人柄やこの状況への対処の仕方は、多くを物語っている」

　スロット新監督は、ペップ率いるシティのプレミアリーグ５連覇を阻み、ファンに立場を変えたレジェンドに報いることはできるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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