【千葉】目立たずともそこいる――いぶし銀のパラグアイ代表ボランチ、アランダの“ダンディー”な素顔とは?

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年03月26日

ドローに終わった群馬戦で攻守に躍動する。

好守で存在感を発揮したアランダ。群馬戦でも期待通りの活躍を見せた。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 J2の第5節、群馬をホームに迎えた千葉は序盤から主導権を握るも、均衡を破れずに0-0のまま試合を終えた。「しかし内容的にはここ5試合のなかで、攻守ともに一番、相手を圧倒できた」と関塚監督が評したとおり、高いパフォーマンスを披露したのは事実だ。そのなかで、攻撃を牽引した船山、長澤も然ることながら、攻守ともに高い働きを示したのがボランチのアランダだった。

【J2 PHOTOハイライト】5節 千葉は勝ち切れず…群馬とスコアレスドロー
 
 パラグアイ代表として昨年のコパ・アメリカにも出場した(パラグアイは4位)経験豊富なMFは、相棒の山本が「球際の強さはピカイチで、インターセプトへ行くスピードはすごく速い。さすがだと思います」と語ったように、“攻守の橋渡し役”として躍動した。
 
 例えば、6分には長澤が自陣でパスミスをすると、すぐさま相手に寄せてボールを回収。即座に前線へとパスを送った。26分には中盤でボールが目の前に転がってくるとワンタッチで前の船山へつなぎ、決定機の端緒となった。
 
 後半には「相手陣内に入って行くプレーを増やしたかった」と果敢にドリブルで持ち上がり、船山、吉田の2トップへとラストパスを供給。結局チームはゴールを奪えなかったが、その活躍ぶりはまさに“いぶし銀”だったと言える。
 
 強烈なミドルシュートを打つわけではなく、圧巻のテクニックを見せるわけでもない。どちらかと言えばフィールド内では目立たない存在である。しかし、縦に速い攻撃を標榜する今季の千葉にとってはキーパーソンであるのは間違いない。
 
 ミックスゾーンでは、愛用のマテ茶の器を手にニヒルな笑顔を浮かべつつ、報道陣の質問に答える。その姿は“ダンディー”という表現が良く似合う。
 
 言葉数は少ないが「残念ながらゴールを決められなかったですが、チャンスは作れました。良い方向に進んでいます」と群馬戦を振り返ったように、常にチームへの愛情を見せる。こうしたコメントからはプロとしての高いプライドが感じられる。
 
「日本のサッカーには最初は速い印象がありましたが、上手く順応できました。この前の試合(日本×アフガニスタン戦)も見ましたが、日本はスピーディな非常に良いサッカーをすると思いました」と日本への印象も語る。
 
 サッカー知能の高いパラグアイ代表ボランチは、日本サッカーにも上々の適応を見せている。通を唸らすパフォーマンスは今後も続けてくれるだろう。目立たずとも、いぶし銀に――、シーズンが進めば、ダンディーな男への注目度はより増していくはずだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
 

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