柿谷の芸術的なゴールに金鳥スタが沸いた――。
 
　J２リーグ・３節のC大阪対群馬は３月12日、キンチョウスタジアムで16時にキックオフされた。
 
　首位の群馬と３位につけるC大阪の一戦は、序盤から個の能力で上回るC大阪が主導権を握る。しかし、チャンスを作り出すものの、球際で戦う群馬の堅守によってゴールまでは結び付かない。
 
　前半を０-０で折り返したC大阪が均衡を破ったのは59分。群馬の堅固な守備を破ったのは、やはりエースの柿谷だった。左サイドからブルーノ・メネゲウがクロスを上げると、リカルド・サントスからのヘディングでの落としを受けた柿谷は、DFに囲まれゴールに背を向けながらも左足のヒールキックでゴールネットを揺らす。
 
　衝撃的なエースの一撃に、この日がホーム開幕戦となったキンチョウスタジアムには大歓声が響き渡る。場内は最高潮の盛り上がりを見せた。
 
　その後も勢いに乗って攻め込んだC大阪だが、好調の群馬も粘りの守備を見せて得点を許さない。白熱の攻防戦は、エース柿谷の２戦連続ゴールとなる一発でC大阪が１-０でモノにし、３連勝を飾った。