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JFA、浦和サポ17人に無期限の入場禁止処分。田嶋会長が声明「明らかに危険行為であり、決して看過できるものではない」

カテゴリ:Jリーグ

サッカーダイジェストWeb編集部

2023年08月31日

「私もその時の状況を映像で確認しましたが…」

天皇杯の名古屋対浦和が行なわれたCSアセット港サッカー場。(C)SOCCER DIGEST

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 日本サッカー協会(JFA)は8月31日、臨時理事会を開催。天皇杯ラウンド16の名古屋対浦和において、試合後に違反行為を行なった一部浦和サポーターへの処分を決定した。

 問題となったのは、2日にCSアセット港サッカー場で実施された名古屋対浦和の試合後、興奮した浦和の一部サポーターが、緩衝帯を乗り越え、ピッチにも乱入。警備員やスタッフの制止を振り切って名古屋の応援席に侵入し、小競り合いに。愛知県警も出動する事態となった。

 JFAは公式サイトを通じて、この事案を審議した結果、浦和サポーター17人を無期限の入場禁止、1人を5試合の入場禁止とする処分を決定したと報告。そのうえで、「断じて許されぬ危険行為」と題した田嶋幸三会長の声明を発表した。

「レッズサポーターは日本一の規模を誇り、その応援で素晴らしい非日常空間をつくることができる、世界に誇るサポーターです。今年はJリーグが開幕して30年ですが、当時からJクラブのファン・サポーターをリードしてきました。熱狂的な応援でチームを鼓舞し、サッカーの興奮や感動を最大限に引き出してくれる集団です。今年12月に開催されるFIFAクラブワールドカップサウジアラビア2023に、浦和はアジア王者として、日本を代表するクラブとして出場します。レッズサポーターも応援に行くでしょう。各国クラブチームのサポーターと共に大会を盛り上げてくれるはずです。

 そういう素晴らしい存在であるにもかかわらず、一部の心ないサポーターによって、楽しく、ワクワクするはずの観戦環境が、暴力や威嚇、破壊行為で侵されたことは極めて残念なことです。今回の違反行為は、安全で安心してサッカーを楽しめる環境を広げていこうというサッカー界全体の取り組みを著しく阻害するものです。

 私もその時の状況を映像で確認しましたが、明らかに危険行為であり、決して看過できるものではありません。しかも、夏休みということもあって多くの子どもたちが来場している中で彼らに恐怖感や不安を与えてしまったことや、日本は女性や子ども、高齢者も安全に快適にサッカー観戦ができると世界的にも評価されているにもかかわらずこのような事案が発生したことは、痛恨の極みであり、日本サッカー界として忸怩たる思いを抱いています」
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 また、「スタジアムは若い人ばかりではありません。初めて来られる人もいるでしょう。障がい者の方や高齢者、子どもも観戦しており、万が一、彼らに危害が及んだ場合、大きな事故になりかねません。さらに言えば、今回のケースは負傷者や死者を出すような重大な事故を引き起こす危険性も孕んでいました」とその危険性を強調。続けて、次のように再発防止策の強化を誓った。

「今後、このようなことが二度と起こらないよう、JFAとしてもJリーグやWEリーグをはじめとする各リーグや連盟、47都道府県サッカー協会などと連携して再発防止策を講ずるとともに、リスペクトの推進や暴力・暴言根絶の啓発活動など積極的な情報発信を行ってまいります。そして、技術委員会、審判委員会、リスペクト・フェアプレー委員会、ウェルフェアオフィサーらと試合運営管理規定など各種規則の見直しを図る一方、運営・警備体制を強化します。

 また、違反行為を犯した者に罰則を与えたり、今回のような決定を下したりするだけでなく、われわれももう一度、襟を正してスタジアムの安全確保について真剣に考え、防止策を講じていきます。

 JFAはいかなる場合でも暴力や暴言、差別などを容認せず、全ての観戦者が安全に安心してサッカーを楽しめる健全なサッカー環境を広げていきます。本気で変えるには一人一人が当事者意識を持つことが重要です。このサッカー界の考えや取り組みが、いずれは日本のスポーツ界や国際社会にも良い影響を与えるものになるよう、サッカーファミリーの皆さんと共に考え、日本サッカーを統括する団体としての使命感と責任を持って取り組んでいく覚悟です」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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