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ダブルショックもある意味チャンス。清水戦の逆転負け、エース離脱の危機を乗り越えてJ1昇格を掴んだ時、町田はとてつもない自信を手にするはずだ

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2023年08月24日

18ゴールのエリキが負傷離脱

エリキ負傷もリーグ戦は続く。黒田監督の采配に注目だ。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 8月19日の清水戦で痛恨の逆転負け。しかも、今季ここまでJ2の得点ランクトップのエリキ(18ゴール)が負傷離脱(左膝前十字靭帯断裂、外側半月板損傷、内側側副靱帯損傷で、全治約8か月)と、町田はダブルショックに見舞われている。

 平河と翁長が「エリキとデュークはふたりで点を取れる」と話していたとおり、エリキの攻撃力はJ2で反則級だった。だからこそ、このアタッカーの離脱は痛手である。  

 とはいえ、リーグ戦の30試合を終えた時点で町田は堂々のトップ。いずれも消化試合が31の2位・磐田、3位・清水にそれぞれ勝点6差、同8差をつけている。大差とは言えないが、それでも後半戦に入っても首位をキープしている事実は素晴らしいし、ネガティブになる必要はない。

 
 2か月ほど前、黒田監督は次のようなことを言っていた。

「町田市民やファン・サポーターに夢や希望を与えたい。絶対に裏切りたくない。それが我々、選手、スタッフ間での合言葉でもあるし、そこに向けて犠牲心を持ってやっていきたい。1試合1試合魂を込めて、戦っていきたい。

理想や上手いサッカーというよりもまずは結果を出す、J2で優勝する。勝利至上主義というわけではなくて、勝負のために、勝利のために、こだわる要素を増やす。そこに言及したいと思います」

 エースのエリキを怪我で失った現状でも、そのスタンスは変わらないはずだ。むしろ町田の真価が問われるのはここからか。清水戦の逆転負け、エリキ離脱の危機を乗り越えてJ1昇格を掴んだ時、チームはとてつもない自信を手にするはずだ。これはある意味、町田がさらなる進化を遂げるためのチャンスなのかもしれない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【動画】黒田監督が語る「組織論」

【動画】黒田監督が語る「町田のサッカー」

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