この夏は、サッカー界の新たな歴史となるターニングポイントになるのだろうか。

　マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、数々のビッグネームを“爆買い”しているサウジアラビアリーグが、サッカー界のマーケットを変えたと話している。

　実際、昨シーズンの途中にクリスティアーノ・ロナウドがアル・ナスルに移籍したときに、現在のサウジアラビアの攻勢を予想していた人は少ないだろう。

　悲願のチャンピオンズリーグ制覇を含む３冠という偉業を成し遂げたシティからも、中東に行くことを選ぶ選手が現れた。28日、リャド・マハレズのアル・アハリ移籍が発表されている。

　英公共放送『BBC』によると、グアルディオラは「サウジアラビアがマーケットを変えた」と述べた。

「数か月前まで行くのはロナウドだけだった。これほど多くの本当にトップクラスの選手たちがサウジアラビアのリーグに行くとは誰も思っていなかった。将来的にはもっとあるだろう。だから今起きていることを各クラブは分かっておく必要がある。リャドは信じられないようなオファーを受けた。だから我々に『やめろ』と言うことはできなかった」

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　プレミアリーグのチーフエグゼクティブであるリチャード・マスターズは先日、現時点でサウジアラビアの急成長の影響を心配していないと話した。だが、グアルディオラは「脅威ではなく、現実だ」と話している。

「彼らは強いリーグをつくりたいと望んでいる。ここまで、彼らはそれができるリーグだ。プレミアリーグが他リーグよりも費やしてきたのは、プレミアリーグの組織がより優れていて、放送権やスポンサー料が他リーグより高かったからだ。だから各クラブは費やすことができる」

「サウジのリーグがどれほどもつのかは知らない。だが、彼らはとどまるだろうと感じている。選手たちはあのリーグでプレーする経験を望んでおり、彼らにはそれができる」

　かつて同じように爆買いが騒がれた中国は、その後トーンダウンを余儀なくされた。サウジアラビアは、欧州に匹敵するような巨大なリーグに成長することができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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