オーストラリア＆ニュージーランドで開催中の女子ワールドカップを戦うなでしこジャパンは７月28日、ベースキャンプ地のクライストチャーチでトレーニングを行なった。

　負傷のため、別メニュー調整が続いている浜野まいかも、前日よりピッチでのトレーニングを始動。一部全体練習に加わるなど、順調な回復具合を見せている。

　会場には、WEリーグの高田春奈チェアら関係者も訪れ、サポーターからのメッセージが書きこまれた旗をキャプテンの熊谷紗希に手渡すなど、なでしこジャパンを激励した。

　その後、取材に応じた高田チェアは、「試合の内容も素晴らしく、これ以上ないスタート」と、ザンビア戦（５－０）、コスタリカ戦（２－０）とグループステージ２連勝を飾り、ノックアウトステージ進出を決めたチームを称賛。

「WEリーガーがかなり目立ってくれている」とし、以下のようにコメントした。

「WEリーグが２年前に発足し、選手たちの競技力、身体の部分が確実に変化しているなかで迎えた初のワールドカップだった。そういう姿をWEリーグから出ている選手たちも見せてくれていると思います。もちろん、海外組の日々トップレベルのなかで戦えている選手たちと一緒に、WEリーグで戦っている選手たちが同じチームメイトとして、チームワークを作ってくれているのは、発足した意義を見せられている。そういった意味でも注目していただけるように、リーグとしても頑張りたいと思います」
 

　一方で、７月中には小林里歌子（日テレ・東京ヴェルディベレーザ）や、松窪真心（マイナビ仙台レディース）がともにアメリカのノースカロライナ・カレッジへ移籍を決めるなど、WEリーガーの海外流出も増えている点についてはこう語った。

「業界内ではすでに注目されていて、選手たちが海外へ移籍する機会も増えている。逆に、世界の選手たちのなかにも、WEリーグでやってみたいと思う選手たちも増えているはずだと。そういう意味でも存在感を出していきたい」

　日本は次戦、７月31日にグループCの最終戦でスペインと対戦する。なでしこジャパンの活躍とともに、WEリーグも盛り上がりを見せられるか。

取材・文●渡邊裕樹（サッカーダイジェスト特派）

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