７月19日、国際親善試合でセルティックと対戦した横浜F・マリノスは、６－４で勝利した。

　アンデルソン・ロペスと宮市亮がともに２ゴールずつ、水沼宏太も得点するなど攻撃陣が躍動したこの試合で、DFながらFW顔負けの抜け出しでネットを揺らしたのが實藤友紀だ。

　３－３で迎えた66分、前線に残っていた實藤が榊原彗悟のスルーパスに抜け出してエリア内に侵入すると、前に出てきた相手GKの動きを見ながら右足ダイレクトで流し込む。
　
　チームを勢い付けた逆転ゴールを、實藤はこう振り返る。

「久里浜での練習のミニゲームで、そういうシチュエーションがあるので、彗悟が持った瞬間に出てくるかなと。すごく良いボールが来て、流すだけだったので、決められて良かったです。練習の成果というか、マリノスはどこからでも点が取れるところを見せられました」
　
　また、計10ゴールの打ち合いになったゲームについては、「打ち勝つことを示せたと思います。前向きな試合になりました」とコメントした。
【厳選ショット】前田大然が前半でハットもA・ロペス、宮市らの６得点で再逆転し打ち合いを制す！｜セルティック ６－４ 横浜

　セルティックは2022ｰ23シーズン、スコットランド国内のリーグ戦、リーグ杯、カップ戦すべてを制した強豪クラブだ。現在はブレンダン・ロジャース監督が指揮を執っているが、昨季までの２年間にわたりチームを率いていたアンジェ・ポステコグルー監督は、18年シーズンからの３年半は横浜の指揮官だった。

　そんなセルティックの印象を聞かれた實藤は、「ヨーロッパの強豪チームと試合ができるのは貴重な経験」としつつ、ポステコグルー監督のもとでプレーした経験があるからこその感想を語った。

「縦に速いのはアンジェのサッカーというか、懐かしいなと感じました。紅白戦をやっているみたいでした。

　打ち合いで“かかってこい”って感じだったので、それに触発されて良いプレーも出ましたし、防げた得点もあったとは思いますけど、一つひとつは、あとから分析すればいいので、今日は勝つことがすごく大事だった」

　23日には、22-23シーズンのチャンピオンズリーグを制したマンチェスター・シティとの一戦も控える。イングランドの超名門との試合に向け、實藤は「勝てないだろうと思われているかもしれないですけど、日本はホームなので、しっかり勝ちにいこうと思います」と意気込んだ。

取材・文●金子徹（サッカーダイジェスト編集部）

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