現地７月14日、韓国サッカー協会は今秋（９月23日～10月８日）に中国・杭州で開催されるアジア大会に臨む韓国U-24代表メンバー22名を発表した。パリ・サンジェルマンへの移籍が決まったばかりのMFイ・ガンインなど４名の欧州組を招集し、オーバーエイジ枠もフル活用するなど超本気モードだ。

　それもそのはず。韓国の成年男子には兵役が義務づけられているが、スポーツ選手に関しては五輪でのメダル獲得、あるいはアジア大会での金メダル獲得を果たせば、兵役が免除されるからだ（実際には完全免除ではなく、３週間の基礎訓練やボランティア活動などの従事に軽減される特例措置となっている）。

　前回の2018年ジャカルタ大会でも、オーバーエイジ枠でFWソン・フンミン（トッテナム）やFWファン・ウィジョ（ノッティンガム）を招集する必勝態勢で、見事決勝で日本を下して優勝を飾った。今回も日本は来年のパリ五輪を見据えてU-22代表チームを送り込むが、韓国は年齢制限いっぱいのU-24代表で大会に挑む。

　チームを率いるのは、セレッソ大阪や柏レイソルでも活躍した元韓国代表FWのファン・ソンホン監督だ。懸念はやはりイ・ガンインの招集だろう。大会期間中は国際Ａマッチウイークではなく、そもそもＡ代表とは違って選手を招集できる特権はない。指揮官は「まだ確定していない。新しいチーム（パリSG）との調整は完了していない」と慎重な姿勢。それでも「協議はきっと上手くいくとポジティブに考えている」と自信をのぞかせた。
 

　３大会ぶり２度目の優勝を狙う日本にとっては、当然韓国が最大のライバルになる。その登録メンバー22名の顔ぶれは以下の通りだ。

【GK】
キム・ジョンフン（全北現代）
ミン・ソンジュン（仁川ユナイテッド）
イ・グァンヨン（江原FC）

【DF】
パク・ギュヒョン（Ｄ・ドレスデン／ドイツ３部）
パク・ジンソプ（全北現代）◆
ソル・ヨンウ（蔚山現代）◆
イ・サンミン（城南FC）
イ・ジェイク（ソウルイーランドFC）
イ・ハンボム（FCソウル）
チェ・ジュン（釜山アイパーク）
ファン・ジェウォン（大邱FC）

【MF】
コ・ヨンジュン（浦項）
ペク・スンホ（全北現代）◆
ソン・ミンギュ（全北現代）
オム・ウォンサン（蔚山現代）
イ・ガンイン（パリSG／フランス）
チョン・ウヨン（シュツットガルト／ドイツ）
チョン・ホヨン（光州FC）
チョ・ヨンウク（金泉尚武）
ホン・ヒョンソク（ヘント／ベルギー）

【FW】
パク・ジェヨン（FC安養）
アン・ジェジュン（富川FC）

◆＝オーバーエイジ招集

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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