桁違いの資金力で、爆買いを続けるサウジアラビアの猛威は、日本の至宝にも及んだ。

　スペイン紙『AS』によれば、「アル・ヒラルがレアル・ソシエダの久保建英に、４年で年俸総額１億6000万ユーロ（約240億円）の“目もくらむようなオファー”を出した」という。

　ただ、若きレフティはきっぱりと拒否。同紙は「22歳の日本人選手は、契約解除金6000万ユーロの支払いも伴うオペレーションで天文学的な数字を提示されたにもかかわらず、オファーを受け入れなかった。彼は若く、サン・セバスティアンに自分の居場所を見出しており、現時点ではカネはキャリアの優先事項ではない」と説明した。

　日本で大きな話題となったこの報道には、韓国メディア『OSEN』も反応し、「イ・ガンインの親友グボ、ソンと同じくサウジの高額年俸オファーを拒否。レアル・マドリーはため息」と題した記事を掲載。「タケフサ・クボはサラリーに揺るがなかった」と伝えている。
【動画】「人生で一度も見たことがない」ペルーの記者が激怒した久保の行動

「サウジアラビアは、アジアの選手にも大きな関心を示している。以前には、韓国代表チームの主将ソン・ソンミンが高額の年俸を提示されたが、丁寧に断り、大きな感動を与えた。今回の主人公は、欧州を舞台に日本選手の中で最高のパフォーマンスを披露したクボだ。

　イ・ガンインの親友として知られる彼は今シーズン、ラ・リーガで９ゴール・４アシストを記録し、トップクラスのプレーを見せた。アル・ヒラルは莫大な移籍金と年俸を提示したが、グボは一蹴し、ヨーロッパでの成長を選んだ」

　また、タイトルにも含まれているように、『OSEN』は古巣マドリーが大金を手にするチャンスだった点にも触れている。

「この契約不成立により、マドリーだけが残念な思いをすることになった。契約条件上、グボの移籍金の半分を受け取れたが、選手の拒否によりチャンスを逃した」

　完全移籍で加入したソシエダで眩い輝きを放ち、チャンピオンズリーグ出場権獲得に大きく貢献した久保。サウジアラビアからのオファーは、注目の存在となった証左とも言えるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

「目もくらむような金額」久保建英にもサウジマネーが急襲！アル・ヒラルが総額240億円のメガオファーと西紙報道。本人の意思は？

「悪いニュースだ！」久保建英がナポリ移籍ならメキシコ代表FWの居場所なし？ 母国メディアが戦々恐々「バルサとマドリーに所属した選手」

【PHOTO】まさにスタジアムの華！ 現地入りしたワールドクラスたちの妻、恋人、パートナーら“WAGs”を一挙紹介！