現地時間４月20日に開催されたヨーロッパリーグ（EL）準々決勝の第２レグで、プレミアリーグ３位のマンチェスター・ユナイテッドは、ラ・リーガ13位のセビージャと敵地で対戦。第１レグは２－２で終えたなか、０－３の完敗を喫し、２戦合計２－５で敗退となった。

　手痛い失態を重ねたのが、守護神ダビド・デ・ヘアだ。まずは開始８分、自陣ゴール前で３人に囲まれたハリー・マグワイアにパス。これがマグワイアのボールロストを招き、先制点献上の一因を作ると、０－２で迎えた81分には、ロングボールに対して痛恨の対応ミス。その隙にユセフ・エン＝ネシリにこの日２点目を奪われ、完全に勝負が決した。

　精彩を欠いた32歳のベテランGKにファンから厳しい声が飛ぶなか、英公共放送『BBC』によれば、ユナイテッドのユース出身で、レスターなどでプレーしたロビー・サベージ氏も猛烈に批判。「言葉を失う。いったい何なんだ？ デ・ヘアは何がしたかったんだ？」とセンセーショナルに訴えた。

「ユナイテッドにとって、デ・ヘアにとって、最悪な夜だった。酷い有様だ。計５失点。ファーストレグでは２つのオウンゴール、このレグでは１点目と３点目を献上した事実を考えてみてほしい。言い訳はできない。これはリバプール戦の０－７と並ぶ結果だ」
【画像】あまりに痛恨！デ・ヘア→マグワイアで招いた失点

　司令塔のブルーノ・フェルナンデスは累積警告、CBのレギュラー、ラファエル・ヴァランヌとリサンドロ・マルティネスは怪我で欠場。負傷明けのエース、マーカス・ラッシュフォードもベンチスタートと、ユナイテッドは厳しい台所事情を強いられた。

　ただ、サベージ氏は「代わりの選手がいない」と選手の薄さを問題視する。

「ユナイテッドでのキャリアを賭けてプレーしている選手もいる。何人かは、立て直すのは本当に困難だと思う。この試合は、主力選手数人がフィットしていなければ、チームはチャレンジから何マイルも離れてしまうという事実を示しただけだ」

　キャプテンながらベンチを温める日が続いたマグワイアらにとっては、絶好のアピールチャンスだったが……。欧州の舞台で健在ぶりを知らしめることはできなかった。また、契約が今季いっぱいとなっているデ・ヘアの去就問題がさらに話題になりそうな結果ともなった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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