後輩であるクリンスマン新監督にアドバイスも
韓国代表の新監督がようやく決まった。現地日曜日、大韓サッカー協会(KFA)はドイツ出身のユルゲン・クリンスマン氏が新指揮官に就任すると発表。契約期間は2026年北中米ワールドカップ終了までの3年5か月で、KFA強化委員長のミヒャエル・ミュラー氏によると、61名に及んだ候補者の中から選ばれたという。
国内メディアからは激情家である点や戦術面での不安などがさっそく指摘され、懐疑的な意見が大勢を占めている。新政権を支えるコーチングスタッフの顔ぶれも決まっておらず、ミュラー委員長の曖昧な答弁も槍玉に挙げられる始末だ。
そんななか、言わば同胞の“後輩”であるクリンスマン氏にアドバイスを送ったのが、ウリ・シュティーリケ氏だ。ほかでもない、2014年9月から韓国代表の指揮を執りながら、ロシア・ワールドカップ本大会まで政権を維持できず、17年6月に契約解除の憂き目に遭った元監督である。
今回、ドイツ・メディア『Sportbuzzer』の取材に応じた68歳は「韓国とソウルでの思い出はポジティブなものばかりだ」と話したうえで、次のように韓国サッカーの特徴を説いた。
「北朝鮮と韓国の間には平和協定がないので、国の中は常に警戒態勢にある。その警戒心は、サッカーをはじめとする国民の性格にも当然反映される。規律や意志、協調性、タフネスといった特性が揃っているので、やはり守備はかなり上手い。一方で攻撃面では、創造性やリスクを取る部分の美徳に欠けているんだ」
ほかにも、「国内リーグは人気がない」「体系的な育成システムが不足している」「才能ある若手は大学を出ると日本に行ってしまう」など、矢継ぎ早に私見を述べた。
そして最後にシュティーリケ氏は、クリンスマン氏にアドバイスも送っている。以下の通りだ。
「ヨーロッパやアメリカとはまったく違うし、その経験は現地でしか得られない。韓国の生活を感じ、深く知るためにも、まずはしっかりと韓国に居を構えることだ。人びとが日々どんな問題に向き合い、どんなことに恐れ、喜んでいるのか。その習慣を直接体験することが大事なんだ」
国内メディアからは激情家である点や戦術面での不安などがさっそく指摘され、懐疑的な意見が大勢を占めている。新政権を支えるコーチングスタッフの顔ぶれも決まっておらず、ミュラー委員長の曖昧な答弁も槍玉に挙げられる始末だ。
そんななか、言わば同胞の“後輩”であるクリンスマン氏にアドバイスを送ったのが、ウリ・シュティーリケ氏だ。ほかでもない、2014年9月から韓国代表の指揮を執りながら、ロシア・ワールドカップ本大会まで政権を維持できず、17年6月に契約解除の憂き目に遭った元監督である。
今回、ドイツ・メディア『Sportbuzzer』の取材に応じた68歳は「韓国とソウルでの思い出はポジティブなものばかりだ」と話したうえで、次のように韓国サッカーの特徴を説いた。
「北朝鮮と韓国の間には平和協定がないので、国の中は常に警戒態勢にある。その警戒心は、サッカーをはじめとする国民の性格にも当然反映される。規律や意志、協調性、タフネスといった特性が揃っているので、やはり守備はかなり上手い。一方で攻撃面では、創造性やリスクを取る部分の美徳に欠けているんだ」
ほかにも、「国内リーグは人気がない」「体系的な育成システムが不足している」「才能ある若手は大学を出ると日本に行ってしまう」など、矢継ぎ早に私見を述べた。
そして最後にシュティーリケ氏は、クリンスマン氏にアドバイスも送っている。以下の通りだ。
「ヨーロッパやアメリカとはまったく違うし、その経験は現地でしか得られない。韓国の生活を感じ、深く知るためにも、まずはしっかりと韓国に居を構えることだ。人びとが日々どんな問題に向き合い、どんなことに恐れ、喜んでいるのか。その習慣を直接体験することが大事なんだ」
かなりの力説だが、面白くないのは韓国メディアだ。すぐさま呼応し、専門誌『FourFourTwo』は「シュティーリケの言い訳であり、韓国への怒りの発散だ」と断じて、猛烈な反論を展開した。
「攻撃面は創造性の美徳に欠ける、などは暴言に近い。シュティーリケはFIFAの仕事で韓国vsポルトガル戦を視察し、その試合後には『良くやった。半分くらいは私と一緒にいた選手たちだ』と誇らしげに語っていた。よくも言ったものである。選手たちとの関係は悪化するばかりで、戦術は“沼サッカー”の蔑称をちょうだいするほど酷かったではないか。毒舌と責任転嫁は彼ならではものだ。結局彼はこの話題を通して韓国サッカーに復讐をしたかっただけで、聞く耳を持つ必要などない」
放送局『MBC』は「本音だったのだろうが、きわめて滑稽な発言ばかりだ」と疑問を投げかけ、同じく放送局『JTBC』は「唐突で突拍子もない言い分」と首を傾げた。
全国紙『中央日報』も「とても韓国に3年近くも住んでいた人物の言葉とは信じられないし、とうてい受け入れられない」と突っぱね、「まるで韓国を一度も訪問したことがない外国人観光客がインターネットで得た情報を語っているようなものだ」と吐き捨てた。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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