10人になってからの底力はさすが

【警告】鹿島=なし 川崎=マルシーニョ(38分)
【退場】鹿島=荒木(90+5分) 川崎=山村(83分)
【MAN OF THE MATCH】家長昭博(川崎)。(C)SOCCER DIGEST
2月25日にJ1第2節が各地で開催。県立カシマサッカースタジアムでは鹿島アントラーズ対川崎フロンターレが行なわれ、2-1で川崎が勝利した。
【PHOTO】川崎の出場16選手&監督の採点・寸評。山村、J・シミッチらは苦戦も…家長の役者ぶり&大卒ルーキー山田の決定力は特筆もの
先制は鹿島。5分、鈴木優磨の浮き球のパスに反応した知念慶がヘディングで合わせてゴール右に流し込んだ。
その後も川崎に圧倒的にボールを握られる時間が続くなか、コンパクトな守備で対応。最後の局面で仕事をさせない。
一方の川崎は、最終ラインでボールをつなぎながら、中盤の大島僚太や脇坂泰斗が果敢に顔を出し、縦パスを引き出そうとする。だが鹿島の激しいチェックに苦戦。なかなかシュートまで持ち込めない。
それでも終了間際の89分、途中出場の大卒ルーキーFW山田新がプロ初ゴールを挙げ、同点に追いつくと、さらに90+10分にPKを獲得。これを家長昭博が冷静に沈め、川崎が逆転勝利。敵地で貴重な勝点3を獲得した。
【PHOTO】川崎の出場16選手&監督の採点・寸評。山村、J・シミッチらは苦戦も…家長の役者ぶり&大卒ルーキー山田の決定力は特筆もの
先制は鹿島。5分、鈴木優磨の浮き球のパスに反応した知念慶がヘディングで合わせてゴール右に流し込んだ。
その後も川崎に圧倒的にボールを握られる時間が続くなか、コンパクトな守備で対応。最後の局面で仕事をさせない。
一方の川崎は、最終ラインでボールをつなぎながら、中盤の大島僚太や脇坂泰斗が果敢に顔を出し、縦パスを引き出そうとする。だが鹿島の激しいチェックに苦戦。なかなかシュートまで持ち込めない。
それでも終了間際の89分、途中出場の大卒ルーキーFW山田新がプロ初ゴールを挙げ、同点に追いつくと、さらに90+10分にPKを獲得。これを家長昭博が冷静に沈め、川崎が逆転勝利。敵地で貴重な勝点3を獲得した。
▼川崎のチーム採点「6.5」
非常に評価の難しい試合だろう。10人になってからの劇的な今季初勝利だ。喜びはひとしおのはずだが、内容を見れば……。
前半は鹿島の土俵に引き込まれた印象だ。車屋が怪我、ジェジエウが出場停止(開幕戦で退場)とCBふたりを欠く状況で4分に喫した失点は非常に重かった。中央でボールを狩り取ろうとする相手をこじ開けようとパスのリズムを上げたが、なかなか決定機にはつなげられず。左SBで起用した橘田が中に入ったりと工夫を見せたが、それが効果的だったかは検証する必要があるはずだ。相手の激しいチャージにマルシーニョ、J・シミッチらが冷静さをやや失ったようにも映った。
後半は距離感を改めて改善しつつ、前傾姿勢をより強めたが、川崎らしくないミスも重なりどうしても鹿島の牙城を崩せずに時間だけが過ぎた。そして83分にはCB山村が決定機を阻止したとして一発退場。まさに土俵際に追い込まれたが、そこからVAR判定に助けられたとはいえ、大卒ルーキーFW山田の嬉しいプロ初ゴールと、J1での400試合出場達成の家長の“再”PK弾(一度は止められるもVAR判定も経て蹴り直し)で勝ち越したのだから大した精神力である。
勝って修正できるのが何よりのメリットだろう。もっともトータルで考えれば、採点は「6」よりの「6.5」というところか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】鹿島の出場15選手&監督の採点・寸評。優磨の貢献度は特大。ピトゥカは徐々に真価を発揮
非常に評価の難しい試合だろう。10人になってからの劇的な今季初勝利だ。喜びはひとしおのはずだが、内容を見れば……。
前半は鹿島の土俵に引き込まれた印象だ。車屋が怪我、ジェジエウが出場停止(開幕戦で退場)とCBふたりを欠く状況で4分に喫した失点は非常に重かった。中央でボールを狩り取ろうとする相手をこじ開けようとパスのリズムを上げたが、なかなか決定機にはつなげられず。左SBで起用した橘田が中に入ったりと工夫を見せたが、それが効果的だったかは検証する必要があるはずだ。相手の激しいチャージにマルシーニョ、J・シミッチらが冷静さをやや失ったようにも映った。
後半は距離感を改めて改善しつつ、前傾姿勢をより強めたが、川崎らしくないミスも重なりどうしても鹿島の牙城を崩せずに時間だけが過ぎた。そして83分にはCB山村が決定機を阻止したとして一発退場。まさに土俵際に追い込まれたが、そこからVAR判定に助けられたとはいえ、大卒ルーキーFW山田の嬉しいプロ初ゴールと、J1での400試合出場達成の家長の“再”PK弾(一度は止められるもVAR判定も経て蹴り直し)で勝ち越したのだから大した精神力である。
勝って修正できるのが何よりのメリットだろう。もっともトータルで考えれば、採点は「6」よりの「6.5」というところか。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】鹿島の出場15選手&監督の採点・寸評。優磨の貢献度は特大。ピトゥカは徐々に真価を発揮