１月15日、千葉が新シーズンに向けてキックオフミーティングを開催した。今季はコーチから昇格した小林慶行新監督の下でＪ１昇格を目指す。

　７年ぶりにチームに戻ってきた島田亮社長は冒頭、「地域密着と育成、これを合言葉にしていきたいです」と語り、「最後まで諦めずにやってほしい、運動量豊富に魅力的な、また観たいと思ってもらえるような戦いをしてほしいです」とメッセージを送った。

　続いて鈴木健仁GMは「ここ３シーズンは少し守備的な戦い方をしてきましたが、もう少し前に重心をかけて、ボールを自分たちで持ちながら戦いたいです。既存の選手を生かしながら、小林のやりたいサッカー、ジェフの進むべき方向をふたりで確認しながら、既存の選手を補う形で10人を補強しました」と説明。

　トップチームの指揮は初挑戦となる小林新監督は、大切にすべきふたつのポイントを挙げた。

「始動日に選手の前で、クラブスタッフの前でチームの方向性を話しました。大切にしていることはふたつ。ひとつは一体感。そしてもうひとつは当たり前のことを当たり前にやっていく集団になること。大きく、強い一体感をスタジアムで表現し、勝てるチームを作れるように頑張っていきたいです」

　そしてこう続けた。

「サッカー界は戦術的に進化していて、そこに追いつきたい、取り残されたくないという想いがありました。昨季の上位チームはボールを持った時に、どう運んでいくかが明確でした。

　４局面、攻撃があって、奪われて、守備にいく切り替えがあって、守備がある。４局面の整理がしっかりされているチームが上位にいっていました。ここをしっかりやらなくては、望むべきことを掴めない。そこをしっかり整理すべきだと考えていました」

　もっとも一方でこうも口にした。

「当たり前のことを当たり前にやる。１日１日成長していけるように、そこに尽きるかなと。そこがベース。現代サッカーは戦術的な部分でとんでもなく進化していますが、サッカー選手として、戦術以前にやらなくちゃいけないことがあります。その土台を作り、大きく強くしていくことが大事だと思っています。その意味で戦術はその２の次だと思っています」
 

　チームは得点力改善へ「エリア内でしっかり仕事をできる」（鈴木GM）新ストライカーとして大分からFW呉屋大翔、サイドを起点にする攻撃の強化へ横浜から（2022年は水戸でプレー）MF椿直起、昨季Ｊ３で躍進したいわきからMF日高大、金沢からDF松田陸、京都からFW田中和樹らを獲得。

　さらにGK近藤壱成（法政大から）、DF矢口駿太郎（千葉U-18から昇格）、FW新明龍太（千葉U-18から昇格）、FW小森飛絢（新潟医療福祉大から）のルーキーも迎えている。

　鈴木GMによれば今後の追加補強は考えていないとのこと。現在発表されている30人（以下）で勝点80を目標に、まずは新シーズンへ挑む。

　メンバーリストは以下のとおり。★移籍加入（６名） ☆ルーキー（４名） 

GK    
１　新井章太
23　鈴木椋大
31　松原颯汰
33　近藤壱成☆

DF    
６　新井一耀
11　米倉恒貴
13　鈴木大輔
17　福満隆貴
22　佐々木翔悟
24　矢口駿太郎☆
26　西久保駿介
30　田邉秀斗
36　松田　陸★

MF    
２　髙橋壱晟
４　田口泰士
５　小林祐介
８　風間宏矢
10　見木友哉
14　椿　直起★
18　熊谷アンドリュー
25　末吉　塁
28　篠原友哉
67　日高　大★

FW
９　呉屋大翔★
16　田中和樹★
19　サウダーニャ★※レンタルバック
20　高木俊幸
37　ブワニカ啓太
39　新明龍太☆
41　小森飛絢☆

取材・文●本田健介（サッカーダイジェスト編集部）