日本代表の長友佑都と遠藤航が12月21日、新刊の発売を記念し、東京都内でトークイベントを実施した。

　長友は「メンタルモンスターになる」、遠藤は「DUEL 世界に勝つために『最適解』を探し続けろ」を出版。自著に絡めたテーマや、戦い終えたばかりのカタール・ワールドカップについてトークを繰り広げるなか、イベント終盤にはお互いに質問する流れに。

　まず、長友が「キャプテン興味ある？ 僕はめちゃくちゃキャプテンシーあると思っていて。キャプテンを（やっている姿を）すごい見たい」と投げかけると、遠藤は「興味あるかないかで言ったら、もちろんある」と明かした。

「今までの自分のキャリアでもキャプテンを務めることはすごく多かったので。ただ、キャプテンというのは自分がなりたいと思ってなれるわけではなくて、周りの選手や監督から本当に信頼されている選手が選ばれてやるべきだと思っている。もちろんそれが自分であれば、こんなに光栄なことはないし、チャレンジしたいとは思う」

　この真摯な答えを受け、長友は「キャプテンの話で言うと、やっぱり（吉田）麻也が素晴らしかったから。この４年ですごい成長していく麻也を見ていて、やっぱり素晴らしいキャプテンがいるとチームが１つになる。ベスト８には行けなかったけど、みんなを感動させられるようなチームになるんだなと感じた。航もそれだけの人間性とキャプテンシーを持っているから質問した」と付け加えた。
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　そして、遠藤の番になると「今後どうされます？」とまさかのぶっちゃけ質問。多くの人が気になっていたであろう疑問を直球でぶつけ、会場からは笑いが起こった。和やかな雰囲気のなか、36歳のベテランは自身の進退について、こう答えた。

「正直、この４年に全てを賭けてきたから、このワールドカップが終わってからサッカーのことは切り離して、全く考えないようにしてるんだけど……。決勝のアルゼンチンとフランスの試合を見て、本当に衝撃を受けて、自分自身、エネルギーを貰ってしまって。まだ考えたくないけど、エネルギーを貰ったというのは今、言える。ただ今後のことはまだ全く決めてない。もう少し時間をかけて。自分が走りたいなと思うまで一旦休もうと思ってる」

　貴重な裏話に加え、将来に向けた本音が飛び出した“ガチトーク”も繰り広げられ、あまりに濃密な60分となった。

取材・文●有園僚真（サッカーダイジェストWeb編集部）

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