牙を剥くクリスティアーノ・ロナウドに対し、ウェイン・ルーニーは静観を決め込んでいる。

　C・ロナウドは先日公になったインタビューで、衝撃発言を連発。「クラブが自分を追い出そうとしていると感じるか？」という問いに、「監督（エリク・テン・ハーフ）だけでなく、クラブの周囲にいる２～３人の男たちにもだ。裏切られていると感じた」と答え、「彼（テン・ハーフ）が僕に敬意を示さないから、僕は彼を尊敬していない」とまで言い放った。

　また、かつてオールド・トラフォードで共闘した盟友も猛批判。以前に「クリスティアーノは、ただ頭を下げて仕事をし、監督が必要とする時にプレーできるように準備しないと。そうでなければ不要な邪魔者になるだろう」と発言したルーニーに向け、以下のように反論した。

「僕を批判する理由はよく分からない。おそらく30代でキャリアを終えたからだろう。僕はまだ高いレベルでプレーしている。彼より良い顔をしているなんて言うつもりはない、それは事実だからね。彼らはキャリントンの練習場で何が起こっているのか、僕の人生さえも知らないんだ。１つの視点だけでなく、私の視点にも耳を傾けるべきだ。

　批判するのは簡単だ。もっと有名になるために批判しなければならないテレビの仕事があるのだろうか。本当に理解できない。彼らはバカじゃないから（自分の名前を）利用しているんだと思う。ロッカーを共にした人たちがああいう風に批判しているのを見ると辛い」
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　過激な発言の数々に世界中で話題騒然となるなか、英衛星放送『Sky Sports』は「ルーニーはロナウドのコメントに困惑しているが、彼に敵意は感じていないようだ」と報じている。

「ルーニーはこの件に関して公の場で声明を出さないことにしている。イングランド代表の歴代最多得点者は、ロナウドがリオネル・メッシと並ぶ世界最高の選手だと常に主張している。しかしまた、37歳のロナウドがキャリアの晩年だと受け入れる必要があり、この規模のクラブの選手ならば、状況を尊重し、毎試合毎分のプレーを期待するなと感じている」

　とはいえ、2000年代に黄金コンビとして名を馳せた２人の間に溝が生まれてしまったのは、間違いないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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