「ファン・サポーターが雰囲気を作ってくれた」
[J1第33節]横浜4-1浦和/10月29日/日産スタジアム
横浜F・マリノスは10月29日、ホームの日産スタジアムで行なわれたJ1第33節で浦和レッズと対戦した。
この試合に勝ち、2位川崎が引き分け以下なら優勝が決まる横浜は、サイド攻撃を中心に浦和ゴールへ迫り、17分にエウベル、37分にはアンデルソン・ロペスがゴールを奪う。後半も攻勢をかけ、57分にエウベル、65分にA・ロペスがネットを揺らし4点差とする。その後に1点を返されるが、追加点は許さず4-1で快勝した。しかし、川崎も勝利したため優勝の行方は最終戦に持ち越しとなった。
横浜F・マリノスは10月29日、ホームの日産スタジアムで行なわれたJ1第33節で浦和レッズと対戦した。
この試合に勝ち、2位川崎が引き分け以下なら優勝が決まる横浜は、サイド攻撃を中心に浦和ゴールへ迫り、17分にエウベル、37分にはアンデルソン・ロペスがゴールを奪う。後半も攻勢をかけ、57分にエウベル、65分にA・ロペスがネットを揺らし4点差とする。その後に1点を返されるが、追加点は許さず4-1で快勝した。しかし、川崎も勝利したため優勝の行方は最終戦に持ち越しとなった。
勝てば優勝の可能性があった10月8日のG大阪戦と、10月12日の磐田戦で敗れた悔しさは相当なものがあったはずだ。だからこそ、この試合に臨む選手たちはウォーミングアップ時から闘志に満ち溢れていたし、試合中も一つひとつのプレーから勝ちたい想いが感じられた。また、ファン・サポーターの想いを乗せた大きな声援が「僕らに十分伝わっていた」(喜田拓也)からこそ、3試合ぶりの勝利を掴めたのだろう。
試合後にもケヴィン・マスカット監督が「ファン・サポーターがこのような雰囲気を作ってくれて、お互いが分かち合えるサッカーを見せることができた」と語っていたことからも、まさに“マリノスファミリー”の一体感が生んだ勝利と言える。
今季の横浜はこの一体感で苦境を乗り越えてきた。
14節の福岡戦ではA・ロペスが相手選手への唾吐き行為で6試合の出場停止処分を受け、試合も0-1で敗戦。だが中3日で迎えた15節の京都戦を2-0で勝利し、試合後に小池龍太が「彼のためにも勝ちたかったですし、彼を支えるという意味で強く戦えた」と、A・ロペスのためにチーム一丸となって試合に臨んだ想いを打ち明けてくれた。
また、10年ぶりに招集された7月の日本代表戦(E-1選手権)で、宮市亮が右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った。その3日後、23節の鹿島戦ではファン・サポーターが「再びピッチで輝け 待ってるぞ」という大弾幕を掲げれば、選手全員が「17」のユニホームを着てウォーミングアップに登場するなど、“彼のために”という想いで戦い2-0で勝利を収めた。
もちろんどの試合も重要で、毎回勝つ気持ちで挑んでいるのは当然だ。ただ、今節の浦和戦と前述した京都戦、鹿島戦に共通しているのは、いずれもその前の試合では勝点3を取れていないこと、そして相手チームの2倍以上のシュートを放つなど“横浜らしい”攻撃的サッカーを見せつけて勝っていることだ。特別な一体感がある時の横浜は、圧倒的な強さを発揮する。
浦和戦の試合後に行われたホーム最終戦セレモニーで、喜田が「タイトルを獲ることで皆さんを正真正銘の日本一にしたい」と宣言し、一体感はさらに高まったように思う。泣いても笑ってもあと1試合。この結束力があれば、神戸に勝って自力で3年ぶりのリーグ制覇を成し遂げられるはずだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
【PHOTO】横浜に頂点を!日産スタジアムに駆け付けた横浜F・マリノスサポーターを大特集!
試合後にもケヴィン・マスカット監督が「ファン・サポーターがこのような雰囲気を作ってくれて、お互いが分かち合えるサッカーを見せることができた」と語っていたことからも、まさに“マリノスファミリー”の一体感が生んだ勝利と言える。
今季の横浜はこの一体感で苦境を乗り越えてきた。
14節の福岡戦ではA・ロペスが相手選手への唾吐き行為で6試合の出場停止処分を受け、試合も0-1で敗戦。だが中3日で迎えた15節の京都戦を2-0で勝利し、試合後に小池龍太が「彼のためにも勝ちたかったですし、彼を支えるという意味で強く戦えた」と、A・ロペスのためにチーム一丸となって試合に臨んだ想いを打ち明けてくれた。
また、10年ぶりに招集された7月の日本代表戦(E-1選手権)で、宮市亮が右膝前十字靭帯断裂の大怪我を負った。その3日後、23節の鹿島戦ではファン・サポーターが「再びピッチで輝け 待ってるぞ」という大弾幕を掲げれば、選手全員が「17」のユニホームを着てウォーミングアップに登場するなど、“彼のために”という想いで戦い2-0で勝利を収めた。
もちろんどの試合も重要で、毎回勝つ気持ちで挑んでいるのは当然だ。ただ、今節の浦和戦と前述した京都戦、鹿島戦に共通しているのは、いずれもその前の試合では勝点3を取れていないこと、そして相手チームの2倍以上のシュートを放つなど“横浜らしい”攻撃的サッカーを見せつけて勝っていることだ。特別な一体感がある時の横浜は、圧倒的な強さを発揮する。
浦和戦の試合後に行われたホーム最終戦セレモニーで、喜田が「タイトルを獲ることで皆さんを正真正銘の日本一にしたい」と宣言し、一体感はさらに高まったように思う。泣いても笑ってもあと1試合。この結束力があれば、神戸に勝って自力で3年ぶりのリーグ制覇を成し遂げられるはずだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
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