眩い輝きを放ったのは２列目のアタッカーだった。

　日本代表は９月23日、ドイツのデュッセルドルフ・アレーナでアメリカ代表と対戦。システムは４－２－３－１でスタートし、右から伊東純也、鎌田大地、久保建英が並んだ。

　24分にはトップ下の鎌田が先制ゴール奪取。68分には三笘薫（久保と交代）と堂安律（伊東と交代）を投入し、88分には前者が華麗なドリブルから見事なシュートを決め、２-０でアメリカに勝利した。

　アメリカ戦で活躍した２列目のアタッカーたちを手放しで称えたのが、主将の吉田麻也だった。

「ダイチ（鎌田）とかタケ（久保）とか、所属クラブで調子が良い選手が使われて、代表で結果を出してきた純也も入ってくる。ずっと言っていますけど、２列目が自分たちの一番のストロングポイント。そこの選択肢が多いのは、チームにとってすごくプラスです」
 

　確かにアメリカ戦では伊東、鎌田、久保の２列目が躍動。鎌田がゴールを決めれば、途中出場の三笘も得点でアピールと、ポジション争いは激しい。実力の拮抗を吉田はポジティブに見ているという。

「本大会をやっていくと、絶対にターンオーバーも必要。怪我人も累積も出た時に、交代によって戦力ダウンできない。

　だから同じレベル、それ以上の選手がベンチに控え、その選手たちが交代時にしっかりと意図をもって試合に入り、ゲームのチェンジャーになれるというのは、すごく大事。今日みたいに１-０で勝ち越して後半に折り返す、または０-０で拮抗していて後半に折り返す場合でも、流れを変えるのは絶対にそういう選手たちです」

　吉田の言葉どおり、アメリカ戦では途中出場の三笘が得意のドリブルから素晴らしいゴールを決めた。スタメンとサブの実力差は「同じレベルかそれ以上」であり、２列目の戦力充実には自信を持っていいいだろう。

　果たして、次はどんなアタッカーが活躍するのか。９月27日のエクアドル戦では２列目の選手に注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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