インテルは移籍市場の最終日、指揮官が熱望した補強を実現させた。だが、喜んでいないサポーターが多いという。

　この夏、インテルは長年にわたってチームを支えてきたベテランのアンドレア・ラノッキアが退団。そのため、シモーネ・インザーギ監督は、３バックのレギュラーを務めるミラン・シュクリニアル、ステファン・デフライ、アレッサンドロ・バストーニの控えとなるDFの獲得を望んでいた。

　様々な名前が挙がる中で、以前から候補のひとりとされていたのが、ラツィオでサポーターとの関係が悪化し、マウリツィオ・サッリ監督の構想外となっていたフランチェスコ・アチェルビだ。

　そしてマーケット最終日の９月１日、インテルはラツィオから買い取りオプションつきのレンタルでアチェルビを獲得した。ラツィオで彼を指導したインザーギ監督は、要望していた守備陣強化を、自身がよく知る選手で実現できたかたちとなる。

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　だが、かつてインテルのライバルであるミランにも在籍し、34歳と若くもないイタリア代表DFの獲得に納得していないインテルのサポーターは少なくないようだ。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、SNSではアチェルビ獲得への不満の声が上がっている。

「申し訳ないがアチェルビは受け入れられない！ オレにとって、彼は絶対にオレたちのチームの一員にはならない！ 本当に失望だ」
「アチェルビの加入は全くうれしくない。その理由をここで挙げることもない。経緯を考えれば、彼がオレたちのユニホームを着てピッチに立つのができるだけ少ないことを願う。それだけだ」
「もはやこの上なく無能で遅く、年をとった選手。どのチームも決して求めなかった、今の自分の監督にすら求められなかった選手。説明不能な取引。コンセプト的に間違えている。青ざめている」

　一方で、「インテルのためにはアチェルビを受け入れるべき」と、良い点を強調したファンもいる。

「少なくともデ・フライの控えは手に入れた。良い点は、１年だけの無料レンタルで、経験がありセリエAをよく知っていて、インザーギがよく知っており、ラノッキアより良いということ」

　サッカーの世界は結果がすべてだ。アチェルビ獲得の評価は、選手の出来次第となるだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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