11月１日にヌーノ・エスピリト・サント監督を解任したトッテナムの指揮官に、アントオ・コンテの就任が迫っている。現地メディアによれば、すでに両者の間で合意に達しており、２日中に契約を交わすと見られている。

　この一報を、元プレミアリーグの選手たちはどう受け止めたのか。マンチェスター・ユナイテッドOBのリオ・ファーディナンドは歓迎しているようだ。英スポーツチャンネル『Sky Sports』の解説番組に出演した元イングランド代表DFは、「コンテの招聘はトッテナムにとって歓迎すべきことだ」と語った。

「彼はスパーズの”腐敗”を止めるには最適な人物だ。チームの状況は良くなく、一貫性と自信を失っている。世界でこのチームの運命を変えることができる人がいるかと聞かれたら、コンテは間違いなくリストの上位に入る人物だ。

　彼は規律を重んじ、雑念を排し、鉄の拳で支配して、人々を働かせる。これは今のスパーズが必要としていることだ。自分が実際のパフォーマンスよりも優れていると思っている選手にとって必要な”ロケット”なんだよ。コンテはクラブに入って物事に変化を促し、進展させるという十分な実績を持っている。ユナイテッド戦のパフォーマンスは意気消沈していて見るも無残だった。手っ取り早く立て直したいというオーナーの意向が明確に反映されている」

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　一方、リバプールOBのジェイミー・キャラガーは「物事はそう単純じゃない」とコメントした。『Sky Sports』の番組『Monday Football』で、「チェルシーで打ち立てたような栄光をすぐに達成するのは難しいだろう」と語っている。

「コンテのプレミアリーグ復帰は素直に嬉しい。望んでいたことだし、非常に尊敬している。だが、彼のこれまでの手腕を見れば、今のトッテナムを立て直すには１年半以上の時間が必要だ。（契約期間といわれる）18か月では少ないし、非常に難しい。３年は欲しい。なぜなら、トッテナムでやるべきことがたくさんありすぎるからだ」

　そして、「彼の才能に疑問はない」としつつも、「トロフィーを獲得するチャンスを身近に感じられるようになるまでには時間がかかる」と続けた。

「このチームはチャンピオンズ・リーグ出場が与えられる順位に挑戦する力を備えている。そして、クラブとしてそうあるべきだ。コンテがこの仕事を引き受けることで、将来的にはそれを叶えるだろう。だが、すぐにそうなるかといえばそれはノーだ。忍耐が必要だよ」

　トッテナムは今シーズン、10試合を終えて５勝５敗と、９位に沈んでいる。果たして、闘将の招聘はいかなる結果をもたらすのか。今後が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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