現地時間10月24日にプレミアリーグ第９節が開催され、６位のマンチェスター・ユナイテッドと、南野拓実が所属する３位のリバプールが、前者の本拠地オールド・トラフォードで激突した。リーグ戦でいまだ出番のない日本代表FWは、この日もベンチスタートとなった。

　注目の一戦は開始５分、開幕から公式戦12試合で９勝、いまだ無敗と絶好調のリバプールがいきなりスコアを動かす。サラーからゴール前中央でラストパスを受けたケイタが落ち着いてネットを揺らした。ギニア代表FWは公式戦２試合連続ゴールとなった。

　この先制点で勢いに乗ったアウェーチームは14分にも、ケイタからペナルティエリア右でパスを受けたアレクサンダ＝アーノルドがダイレクトで中央へ折り返すと、ジョッタが滑り込みながら上手く左足で押し込み、追加点を奪う。

　リーグ戦３戦未勝利で、この試合でも早々に２点ビハインドとなったユナイテッドは、19分に相手のクリアをブルーノ・フェルナンデスがゴール前で回収し、最後はクリスチアーノ・ロナウドが思い切りよく右足を振り抜くが、シュートはクロスバーの上を越えてしまう。

　さらに29分には、グリーンウッドがボックス右端から左足で狙いすましたシュートを放つも、相手守護神アリソンの好守に阻まれる。

　迎えた38分には、ケイタの右サイドからのグラウンダーのクロスをサラーが流し込み、リバプールがリードを３点に広げる。エジプト代表FWはこれで公式戦10戦連発となり、直近のチャンピオンズ・リーグのアトレティコ・マドリー戦で樹立したクラブ新記録を更新した。

　止まらないエースは、アディショナルタイムにも右サイドから左足で仕留めて加点。なんとレッズが、前半だけで４点をリードする。
 

　まさかの展開となったホームチームは、後半開始と同時にグリーンウッドに代えポグバを投入し、状況の打開を試みる。

　しかし、次の１点を奪ったのは、またもリバプール。50分にショートカウンターからサラーが一気に抜け出し、難なく流し込み、圧巻のハットトリックを達成する。

　ユナイテッドは直後の52分に、C・ロナウドが右足でネットを揺らすが、VAR判定の末にオフサイドで取り消しとなってしまう。

　さらに61分には、危険なタックルでケイタを倒したポグバが一発退場となる。オールド・トラフォードはため息に包まれ、スタジアムを後にするホームチームのファンも数多く見られた。

　その後も、数的優位となったリバプールが押し込む展開が続き、71分にはアレクサンダー・アーノルドが右足で強烈な一撃を放つが、デ・ヘアのスーパーセーブに阻まれる。

　一矢報いたいユナイテッドは83分に決定機が到来。FKをファーでマクトミネイが折り返し、最後はカバーニが押し込むも、シュートは相手DFロバートソンに当たった後にクロスバーを叩き、ビッグチャンスを逸する。

　結局、試合はこのまま５-０で終了。宿敵相手に歴史的な大勝を収めたリバプールは公式戦５連勝となった。なお、余裕がある展開だったが、南野に出番は最後まで訪れなかった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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