【仙台】過去最多7失点…。歴史的大敗後、サポーターが見せたまさかの行動とは?

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2017年04月08日

打ちひしがれる選手たちを、熱い拍手で後押しした。

凄まじい武藤のミドル弾。仙台サポーターは複雑な表情を浮かべた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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 一列に並んで深々と頭を下げる仙台の選手たちに、サポーターは拍手を送って励ました。力強い気持ちのこもった拍手で、打ちひしがれる選手たちの背中を後押ししたのだ。

  そのサポーターをずっと見守っていた渡邊監督は、「選手は勇敢に戦ってくれた。この結果は、すべて私の責任。しっかり受け止めてやっていきたい」と悔やんだ。開始2分の決定機を逃して無得点に終わった奥埜は、「点を取られても、プロであるならば修正しなければいけない。しかし今日はなにもできなかった……」と期待に応えられず肩を落とした。
 
 もちろん、サポーター間でもいろいろな意見があるはずだ(選手を甘やかしているのではないかなど)。埼玉スタジアムに訪れた中でも、怒りをあらわにした人も、拍手をしなかった人も数多くいる。これがホームであれば(ホームでこれほどの大敗はしないと思うが)、また状況は変わっていたはずだ。
 
 とはいえ、最悪の夜に、唯一無二の最高のサポーターが仙台にいることを改めて印象付けた。14年まで仙台でプレーした浦和の武藤も「仙台時代にサポーターに支えられたからこそ、今がある。感謝しかありません」と語る。

 貴重な週末、はるばる埼玉まで足を運び、失点を重ねても、勝利を信じて声を枯らした。単なる拍手ではない。

 この“12番目の選手たち”の熱き想いに応えるためにも、仙台の選手たちは落ち込んでいる時間はない。彼らは信じている。必ずベガルタ仙台は這い上がれるはずだと。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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