【名古屋】魂の男・闘莉王が見せたJ1残留への“ラストピース”の可能性

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年09月10日

「足りないものだらけ。でも、絶対最後まで全力を尽くさなければいけない」。

4か月ぶりの勝利も、厳しい状況は依然変わらない。それでも「次のステップに進めたと思うし、こういう状況は嫌いじゃない」と意気込む。  写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 もっとも、勝利の瞬間こそわずかに笑顔が見られた闘莉王だが、会場を後にする際にはすでに厳しい表情に戻っていた。

 待望の勝点3を手にしたとはいえ、チームの順位は依然として降格圏内の16位。残り6試合、「グランパスには勝ちしか求められるものがない」(ジュロヴスキー監督)状況が続くからだ。闘莉王自身、約10か月のブランクがあり、「タイミングがまだ狂っている」と修正点を口にする。フル出場し、どれくらい身体へのリバウンドがあるかも様子を見なければならない。
 
「足りないものだらけです。でも、1人でもサポーターには苦しい思い、悲しい思いをさせたくないから、最後までガムシャラに全力を尽くさなければいけない。(この2試合)ロッカールームを見ていても、1勝のつらさと1勝の喜び、やっぱり違うし、苦しんでいたんだなと感じた。まだまだ厳しい立場ですけど、次のステップに進めたと思うし、こういう状況は嫌いじゃないので(前向きに)臨んでいきたいですね」
 
 低迷するチームを「闘う集団」に変えて見せた闘莉王。残り試合、我々にどんなストーリーを見せてくれるのか。Jリーグに楽しみな選手が帰ってきた。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

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