FC東京――太田の黄金の左足が“三度”炸裂なるか。川崎――「流麗なパスワーク」で“ウノゼロ”の美学を打ち砕く。
J1リーグ1stステージ・9節
FC東京-川崎フロンターレ
5月2日(土)/16:00/味の素スタジアム
FC東京
リーグ成績(8節終了時):3位 勝点17 5勝2分1敗 9得点・4失点
【最新チーム事情】
●アンカーの梶山が出場停止から復帰。前節・新潟戦で好パフォーマンスを見せた高橋が先発の可能性も。
●引き続き守備陣が好調。4バックの最終ラインはしばらく同じメンバーで戦いそうだ。
●両膝に不安を抱える武藤の強行出場が濃厚。
【担当記者の視点】
浦和×G大阪戦と並ぶ今節屈指の好カード。川崎との多摩川クラシコは、FC東京にとってファーストステージの優勝を占う天王山になりそうだ。ホームゲームだけに、是が非でも勝点3が欲しい。
2試合続けて完封中の守備陣が強固な壁を築きつつ、速攻とセットプレーでゴールを狙う戦い方でとりわけ注目したいのが、左SB・太田の左足。山形戦ではFKから決勝弾、直近の新潟戦でもセットプレーから森重のゴールをお膳立てした。今のFC東京には、太田のキックからゴールが生まれる雰囲気が間違いなくある。
開幕から好調のGK権田も、新潟戦でビッグセーブを披露するなどオーラが感じられる。武藤をはじめ攻撃陣がやや精彩を欠く現状では、守備陣の働きがリーグ3連勝への重要なポイントになるだろう。
川崎フロンターレ
リーグ成績(8節終了時):5位 勝点14 4勝2分2敗 17得点・12失点
【最新チーム事情】
●連戦により選手の入れ替えが濃厚。角田に変わり井川、武岡に変わり船山の出場が濃厚。
●井川がセットプレーの練習でゴール。前節の谷口に続き、CBの連続ゴールなるか?
●居残り練習で中村がFKを2本連続で決める。コンディションは良好。
●負傷で前節は出場を回避した森谷が全体練習に合流。
●先発が濃厚の船山は「流れを変えたい」と意気込む。
●J1通算ゴール数が「139」の大久保は、歴代4位の三浦知良と肩を並べている。次の1点で単独4位となるなか、その際は“カズダンス”を披露予定(1位は中山雅史の157点、2位はマルキーニョスの149点、3位は佐藤寿人の147点)
【担当記者の視点】
相手はリーグ最少失点の堅守を築くFC東京。リーグ最多得点を誇る川崎にとって最上のシナリオは、やはり持ち前の攻撃力で守備を切り裂き、因縁の多摩川クラシコで連敗をストップさせること。FC東京名物の「ウノゼロ」(イタリア語で1‐0の意)とは対極の攻撃サッカーを掲げるだけに、この“スタイル決戦”を制して再び勢いを取り戻したい。
連戦の影響もあり、先発を入れ替える見込み。現状では、角田に代わって井川、武岡に代わって船山の起用が濃厚。前節の柏戦で全く機能しなかった3-4-3は諦め、バランスの取れた4-4-2を採用しそうだ。
小林を右MFに回し、チームにすぐさまフィットした船山が2トップの一角に入る形となるが、ポイントは「テンポの良いパスワーク」が戻るか。前節の柏戦はウイングバックの位置取りが中途半端となり、攻撃の迫力を欠いたうえ、守備のバランスも崩れて1-4と完敗した。川崎の生命線は流麗なパスワークであり、FC東京にそれを分断されるようだと、“悪夢、再び”という展開も十分にあり得る。
FC東京-川崎フロンターレ
5月2日(土)/16:00/味の素スタジアム
FC東京
リーグ成績(8節終了時):3位 勝点17 5勝2分1敗 9得点・4失点
【最新チーム事情】
●アンカーの梶山が出場停止から復帰。前節・新潟戦で好パフォーマンスを見せた高橋が先発の可能性も。
●引き続き守備陣が好調。4バックの最終ラインはしばらく同じメンバーで戦いそうだ。
●両膝に不安を抱える武藤の強行出場が濃厚。
【担当記者の視点】
浦和×G大阪戦と並ぶ今節屈指の好カード。川崎との多摩川クラシコは、FC東京にとってファーストステージの優勝を占う天王山になりそうだ。ホームゲームだけに、是が非でも勝点3が欲しい。
2試合続けて完封中の守備陣が強固な壁を築きつつ、速攻とセットプレーでゴールを狙う戦い方でとりわけ注目したいのが、左SB・太田の左足。山形戦ではFKから決勝弾、直近の新潟戦でもセットプレーから森重のゴールをお膳立てした。今のFC東京には、太田のキックからゴールが生まれる雰囲気が間違いなくある。
開幕から好調のGK権田も、新潟戦でビッグセーブを披露するなどオーラが感じられる。武藤をはじめ攻撃陣がやや精彩を欠く現状では、守備陣の働きがリーグ3連勝への重要なポイントになるだろう。
川崎フロンターレ
リーグ成績(8節終了時):5位 勝点14 4勝2分2敗 17得点・12失点
【最新チーム事情】
●連戦により選手の入れ替えが濃厚。角田に変わり井川、武岡に変わり船山の出場が濃厚。
●井川がセットプレーの練習でゴール。前節の谷口に続き、CBの連続ゴールなるか?
●居残り練習で中村がFKを2本連続で決める。コンディションは良好。
●負傷で前節は出場を回避した森谷が全体練習に合流。
●先発が濃厚の船山は「流れを変えたい」と意気込む。
●J1通算ゴール数が「139」の大久保は、歴代4位の三浦知良と肩を並べている。次の1点で単独4位となるなか、その際は“カズダンス”を披露予定(1位は中山雅史の157点、2位はマルキーニョスの149点、3位は佐藤寿人の147点)
【担当記者の視点】
相手はリーグ最少失点の堅守を築くFC東京。リーグ最多得点を誇る川崎にとって最上のシナリオは、やはり持ち前の攻撃力で守備を切り裂き、因縁の多摩川クラシコで連敗をストップさせること。FC東京名物の「ウノゼロ」(イタリア語で1‐0の意)とは対極の攻撃サッカーを掲げるだけに、この“スタイル決戦”を制して再び勢いを取り戻したい。
連戦の影響もあり、先発を入れ替える見込み。現状では、角田に代わって井川、武岡に代わって船山の起用が濃厚。前節の柏戦で全く機能しなかった3-4-3は諦め、バランスの取れた4-4-2を採用しそうだ。
小林を右MFに回し、チームにすぐさまフィットした船山が2トップの一角に入る形となるが、ポイントは「テンポの良いパスワーク」が戻るか。前節の柏戦はウイングバックの位置取りが中途半端となり、攻撃の迫力を欠いたうえ、守備のバランスも崩れて1-4と完敗した。川崎の生命線は流麗なパスワークであり、FC東京にそれを分断されるようだと、“悪夢、再び”という展開も十分にあり得る。