新シーズンのスローガンは「証明-SHOW THE STYLE」。
就任4年目の曺監督は、「『証明』する1年にする。そのための12人。一瞬一瞬を大事にして、彼らと一緒に成長していきたい」と決意。また「湘南スタイルがJ1ではどうなるのか、注目されているのはなんとなく伝わってくる。しかし旅行者のような気分で行くのではなく、J1に住みにいく。税金を払い、居座って、近所づきあいをしていく」と、湘南は二度のJ1挑戦がいずれも1年で降格しているだけに、“J1の壁”突破への抱負を語った。
ユース時代から浦和で育ち“浦和のハート”とサポーターから呼ばれてきた山田直だが、「湘南で『勝つ』ために来た。『勝つ』ため、チームのために結果を残したい」とベルマーレカラーに染まる覚悟を語った。しかも3月7日の開幕戦はホームでの浦和戦に決まり、「私情は入ってしまうが……監督も言っていたが、今季はスタートダッシュが大事になる。その1勝になると願っている。そのために全力を尽くしたい」と古巣相手の恩返しを誓った。
同じく浦和から移籍し、さっそく副主将に就任した35歳のベテラン坪井は「これまでのことを語っても、すべては過去のこと。今なにをするかが重要。一日一日を湘南のために尽くし、すべての能力を高められるように努力していきたい。(浦和戦は)湘南のために尽くすと決めている。相手がどこだとか意識していない」と語った。
また、柏から2シーズンぶりの復帰となる高山は、「また戻ってプレーできることを幸せに思う。昨季、凄い成績を残すのをずっと見ていたが、そのなかに入れるのを嬉しく思う。自分も1年間いろんな経験をしてきたので、J1で結果を残せるように、しっかり責任を持って戦いたい」と強調した。
全員に浸透した意思統一の下、チーム全体がひとつの生命体のように、守る時は守り、攻める時は攻め、なんの躊躇いもなくゴールへ向かい、昨季は86ゴールを奪い、勝点101に到達した。そのJ2では誰も止められなかった縦に鋭く切り裂く攻撃的なスタイルを、J1仕様に高められるかが今季のテーマとなる。
一方、昨季20得点を決めたCFウェリントンの退団が確実となり(眞壁会長は「遠藤、永木を残留させ、高山を獲得するなど、そうするなかで、彼の名前が今ないということ」と説明)、早い段階で前線の柱を確立し、スタイルの成熟度を上げることが、当面のポイントに挙げられそうだ。
同じ3-4-2-1布陣だがスタイルは異なる浦和との開幕戦は、さっそく今季を占ううえでも重要な位置づけになってくると言える。
■31日に福島と交流戦。選手と観客参加のミニゲーム大会も開催。
また、湘南は1月31日の午後1時半から、福島ユナイテッドとBMWスタジアムで交流戦を行なう。チケットは大人が前売り1500円・当日1800円、小中高生が前売り500円・当日600円。未就学児は無料。
当日はさまざまなイベントが催され、試合後には観客と両チームの選手が参加してのミニゲーム大会が開催される。参加費は無料で、事前申し込みは必要なし。
2月2日から同16日までは、トルコのアンタルヤでキャンプを行なう。
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト)
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■2015年のメンバーリスト
Pos. | No. | 名前 |
GK |
1 | 秋元陽太 |
21 | 梶川裕嗣 | |
25 | イ・ホスン | |
DF |
3 | 遠藤 航 |
4 | アンドレ・バイア | |
13 | 広瀬健太 | |
15 | キム・ジョンピル | |
17 | 三竿雄斗 | |
20 | 坪井慶介 | |
24 | 岡崎亮平 | |
30 | 島村 毅 | |
MF |
2 | 菊地俊介 |
5 | 古林将太 | |
6 | 永木亮太 | |
7 | 大竹洋平 | |
8 | 山田直輝 | |
10 | 菊地大介 | |
14 | 藤田征也 | |
16 | 石川俊輝 | |
26 | 可児壮隆 | |
27 | 白井康介 | |
48 | 武田英二郎 | |
FW | 11 | 藤田祥史 |
18 | アリソン | |
19 | 大槻周平 | |
22 | 岡田翔平 | |
23 | 高山 薫 |