セルビアも猛攻を仕掛けたものの…
【6月27日・モスクワ|グループE セルビア 0-2 ブラジル】
互いに立ち上がりからハイスパートで臨んだ一戦、ブラジルは開始4分にネイマールのスルーパスでG・ジェズスが抜け出していきなり好機を迎えるが、シュートはGKストイコビッチに阻まれる。
ブラジルは過去2戦とは異なり、序盤から攻撃で連動した動きを披露。特に、この日はプレーによく絡むコウチーニョがネイマールと好連係を見せ、巧みな個人技とパスワークで、帰陣の速いセルビアの守備網をかいくぐっていく。
互いに立ち上がりからハイスパートで臨んだ一戦、ブラジルは開始4分にネイマールのスルーパスでG・ジェズスが抜け出していきなり好機を迎えるが、シュートはGKストイコビッチに阻まれる。
ブラジルは過去2戦とは異なり、序盤から攻撃で連動した動きを披露。特に、この日はプレーによく絡むコウチーニョがネイマールと好連係を見せ、巧みな個人技とパスワークで、帰陣の速いセルビアの守備網をかいくぐっていく。
ネイマールもボールに触る機会が多く、こちらも過去2戦に比べて伸び伸びとプレー。25分にはG・ジェズスとのテクニカルなパス交換から、ペナルティーエリアに侵入して決定的なシュートを放ったが、これもストイコビッチにセーブされた。
ブラジルのチャンス創出を許すセルビアだが、こちらもボールを奪ってからの攻撃の組み立てはスムーズで、中盤の底でプレーするミリンコビッチ=サビッチの好配球などにより、ブラジル陣内深くまで入っていく。そして前線では、ミトロビッチが強さを発揮した。
ともに守備を大事にしながらも、積極性を失わずに持ち味を出し合う好内容の一戦は、36分に動く。コウチーニョのスルーパスに抜け出したパウリーニョが、ストイコビッチの動きを冷静に見極めてのループシュートでゴールネットを揺らしたのだ。
先制したブラジルは、後半も立ち上がりは攻勢を維持。速いパスと、選手が頻繁にポジションを変えることでセルビア守備陣の絞り込みを許さず、ボールを失っても、すぐにカゼミーロが高い位置でボールを奪い取り、多重攻撃を可能にした。
しかし、セルビアもすぐに反撃に転じ、両サイドから怒涛の攻撃を仕掛ける。61分には、右からのクロスをアリソンが弾いたところをミトロビッチが頭で詰め(T・シウバが辛うじてブロック)、その後もタディッチ、ミリンコビッチ=サビッチが立て続けにゴールに迫る。
65分にもミトロビッチが高い打点のヘディングシュートを放ったセルビア。強みを存分に活かした攻撃は長く続き、相手を自陣に釘付けにした。
対するブラジルは、57分にカウンターからコウチーニョのラストパスを受けたネイマールが、ゴール左隅に決定的なシュートを放つという決定機を迎えるも、長く劣勢を強いられていた。しかし、久々の攻撃となった69分、CKでT・シウバがニアでヘディングシュートを叩き込み、貴重な追加点をもたらした。
これで再び、ブラジルのパスワークと守備が機能し、セルビアのプレッシャーをかわして次々に攻撃を仕掛け、フェリペやコウチーニョ、ネイマールがミドルや技巧的なシュートを放っていく。
ピッチを広く使ったパス回しでセルビアをさらに疲れさせ、時折追加点のチャンスを作りながら、残り時間を過ごしたブラジルは、今大会2勝目を挙げ、首位でグループステージを突破した。一方、セルビアはどの試合でも良いサッカーを見せたものの、それが最後まで持続せず、3戦での帰国を余儀なくされた。