プレミアリーグで２位に勝点16差をつけ、チャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント１回戦第１レグでバーゼルを４-０と敵地で一蹴し、リーグカップでは決勝に駒を進めている。しかし、マンチェスター・シティは「夢の４冠」に届かなかった。

　現地時間２月19日のFAカップ５回戦で、マンチェスター・Cは３部のウィガンに敵地で０-１の敗北を喫した。選手たちが落胆したのは当然だ。だが、彼らはそれと同時に驚きも覚えただろう。この大金星を喜ぶウィガンのサポーターが試合後のピッチになだれ込んできたからだ。

　一部のサポーターは、マンチェスター・Cのセルヒオ・アグエロにちょっかいを出したようだ。アグエロが怒りを露にしてひとりのファンに向かっていき、周囲に引き留められる姿が映像で映し出されている。

『ESPN』によると、このケンカ騒動を、ジョゼップ・グアルディオラ監督は「ロッカールームにいたから見ていない。ファンがいないほうが安全だが、そういうときもある」とコメントしている。

　ウィガンのポール・クック監督は、「正しいことではないが、見ていないから意見は言えない」としつつ、「選手の安全が全員にとってもっとも大切」と、ピッチに乱入したファンに苦言を呈している。

　また、ウィガンのデイビッド・シャープ・チェアマンも、「見ていて良いものではないね。サッカーは感情的なものだが、試合後にこういうものは見たくない」と、自軍サポーターの行為に眉をひそめた。

「最高の結果だが、サッカーにおいては品格も保たなければならない。これは気に入らないな」

『ESPN』は、FA（イングランド・サッカー協会）が今回の件について調査を開始する見込みと報じているが、実際、クック監督が語ったように、選手の安全が脅かされるような出来事が起きたことは問題だ。FAの調査結果が待たれる。