攻撃のギアを上げるのが倉田の役割。
思わぬ苦戦を余儀なくされたニュージーランド戦(10月6日)で、貴重な追加点を奪ったのが、82分から途中出場した倉田秋だ。1-1で迎えた87分、酒井宏樹からのヘディングでの折り返しを、頭で押し込んでネットを揺らす。この倉田の代表初ゴールが決勝点となり、日本は辛くも勝利を収めた。
仮にFIFAランク113位のニュージーランドに引き分けていたら、日本代表は激しい批判に晒されていただろう。その意味でも倉田が上げたゴールは大きな価値があった。
公開された10月7日のトレーニングではビルドアップのパターン練習が行なわれ、倉田は4-3-3の左インサイドハーフに入った。
その練習で繰り返していたのは、FWからの落としを受けた倉田がサイドチェンジのパスを送り、そこからフィニッシュに持ち込む形。インサイドハーフを組んだ小林祐希とともに、攻撃のギアを上げるのが倉田の役割だ。
「監督から求められているのは(攻撃の)スピードアップ。人を使ってもいいし、自分でボールを持って運んでもいい。チーム全体が加速できるようなプレーをしていきたいです」
A代表ではここまで5試合に出場しているが、先発したのは1試合のみ(15年8月の韓国戦)。スターティングメンバーとしてピッチに立ちたいという気持ちは試合を重ねるごとに高まっている。
「得点だけじゃなく、もっと長い時間試合に出たい。90分通してチームに貢献できて、はじめてアピールできたと言えると思う。まだ全然満足してないです」
香川真司、井手口陽介、山口蛍をはじめ中盤には実力者が揃うが、控えに甘んじるつもりは毛頭ない。倉田は虎視眈々と下剋上を狙う。
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)
仮にFIFAランク113位のニュージーランドに引き分けていたら、日本代表は激しい批判に晒されていただろう。その意味でも倉田が上げたゴールは大きな価値があった。
公開された10月7日のトレーニングではビルドアップのパターン練習が行なわれ、倉田は4-3-3の左インサイドハーフに入った。
その練習で繰り返していたのは、FWからの落としを受けた倉田がサイドチェンジのパスを送り、そこからフィニッシュに持ち込む形。インサイドハーフを組んだ小林祐希とともに、攻撃のギアを上げるのが倉田の役割だ。
「監督から求められているのは(攻撃の)スピードアップ。人を使ってもいいし、自分でボールを持って運んでもいい。チーム全体が加速できるようなプレーをしていきたいです」
A代表ではここまで5試合に出場しているが、先発したのは1試合のみ(15年8月の韓国戦)。スターティングメンバーとしてピッチに立ちたいという気持ちは試合を重ねるごとに高まっている。
「得点だけじゃなく、もっと長い時間試合に出たい。90分通してチームに貢献できて、はじめてアピールできたと言えると思う。まだ全然満足してないです」
香川真司、井手口陽介、山口蛍をはじめ中盤には実力者が揃うが、控えに甘んじるつもりは毛頭ない。倉田は虎視眈々と下剋上を狙う。
取材・文:高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト編集部)