【U-20】南ア戦のヒーロー・堂安律が「簡単に点が取れるんだ」と気づいたワケ

カテゴリ:日本代表

橋本啓(サッカーダイジェスト)

2017年05月23日

所属クラブで好調を維持したまま代表へ合流。

南ア戦では決勝ゴールを奪取。クラブでの好調ぶりを示すかのように、大事な初戦で輝きを見せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 日本は、5月24日にウルグアイとのグループリーグ第2戦を迎える。個々のタレントの質やチーム力は、初戦の南アフリカ以上だ。その強敵をいかにして攻略するのか。攻撃面では、南ア戦で殊勲の決勝点を挙げた堂安律に期待の眼差しが向けられる。

 G大阪ユース育ちで、クラブ史上最年少(16歳11か月18日)でリーグ戦デビューを飾った“至宝”は、J1初得点を挙げた4月21日の大宮戦から公式戦3戦連続ゴールを奪取。好調を維持して代表へと合流した。

 本大会の直前合宿(@静岡)から「結果が出て余裕がある」と話していたように、プレッシャーを感じず良い緊張感を保てていたことが、南ア戦でのパフォーマンスへとつながったのだろう。

 そんな堂安が、ゴールを奪う過程で意識するようになったのが、スプリントだという。その点について、本人はこう語る。

「最後の仕留める部分で走ることで『簡単に点が取れるんだ』って気づいたし、そこで頑張って走っていれば(ボールが)こぼれてきたりする。(4月30日の)マリノス戦のゴールとかはまさにそうでしたけど、走っているからこそ意味がある」

 ゴール前に顔を出す回数を上げていくことで、得点の確率を高める。クラブでの直近の活躍には、そうした意識の変化があったようだ。

 スプリントは、守備面でも光る。

 ディフェンスで走ることについては、「ガンバで(長谷川)健太さんにも認められているところ」だと言う。実際、南ア戦では、果敢にプレスバックして、守備にも積極的に参戦していた。

 攻守を素早く切り替え、敵のボールホルダーへ真っ先に走り寄っては果敢にチャレンジし、1対1の局面では身体を張った守備も披露。「最後は足が攣ってしまった」というほどの奮戦が、チームを下支えしていたのも見逃せない。

「日本は運動量やハードワークに長けている。そこは意識したい」

 局面を打開するドリブルやシュートセンスはもちろん、攻守両面でどれだけスプリントを発揮できるかも、ウルグアイ撃破への鍵になるかもしれない。

【U-20日本 2-1 U-20南ア PHOTO】小川、堂安のゴールで鮮やかな逆転劇

取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
【U-20】世界に衝撃を与えた「15歳・久保建英」。各国メディアはどう伝えたのか
【U-20】南ア戦、影のMVPは冨安健洋。終盤に見せた圧巻シュートブロックの舞台裏とは?
【日本2-1南ア|採点&寸評】MOMは決勝点の堂安!アシストの久保、同点弾の小川も高評価に
【U-20】15歳の神童・久保建英。世界の舞台でも証明した心身両面の凄み
【U-20】決勝点の堂安が久保を称賛「良いパスをくれたので決めるだけだった」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ