クラブワールドカップ準々決勝の広島対マゼンベは、大阪・長居スタジアムで19時30分にキックオフされた。

【クラブW杯｜採点＆寸評（広島のみ】広島 ３-０ マゼンベ

【PHOTOギャラリー】広島 ３-０ マゼンベ

　広島は１トップに佐藤、２シャドーにドウグラスが復帰。さらに２シャドーの一角には茶島が抜擢された。ボランチには森崎和が復帰し、３バックは塩谷、千葉、佐々木という顔ぶれでスタートした。
 
　立ち上がりの２分、広島は柏がカットインから果敢にシュートを放つ。鋭い無回転ショットは枠をわずかに外れたが、積極的な姿勢を見せる。
 
　しかしその後はマゼンベも身体能力を活かした攻撃で、前線のサマルタが広島ゴールを脅かす。14分にはサマルタに裏に抜け出されGK林と１対１になりかけたが、千葉の対応でなんとか事なきを得た。
 
　逆に広島は19分にカウンターで攻め上がった佐々木のラストパスに佐藤が反応し、決定的な場面を迎える。だがシュートはバーの上を越え、ビッグチャンスを逸してしまった。
 
　しかし、広島は44分、セットプレーからチャンスをものにする。茶島のCKにニアサイドで佐々木が頭に当ててコースを変えると、走り込んだ塩谷が押し込んだ。広島が１点をリードする。
 
　前半は、広島が１-０として折り返した。
　
　後半、マゼンベはシングルマに代えてウリムウェングを投入して反撃を開始。立ち上がりからウリムウェングがスピードを活かした攻めで果敢に広島ゴールを襲う。一方の広島は茶島が積極的にミドルを放つなど応戦。
 
　一進一退の攻防を見せるなか、56分に広島に待望の追加点が生まれる。茶島のCKに千葉がヘディングで合わせると、これがマゼンベゴールに吸い込まれた。広島が２点をリードした。
 
　さらに広島は57分にドウグラスがGKと１対１となるビッグチャンス。しかし、ここはドウグラスがシュートのタイミングを逸してしまい、角度のないところから放ったループシュートも枠を捉えず。
 
　その後、２点を追うマゼンベが攻勢に打って出る。ボールを支配された広島は押し込まれるものの、落ち着いたディフェンス対応で相手に決定的なチャンスを作らせない。
 
　そして75分に佐藤に代わって浅野が投入されると、広島は再びカウンターからゴールを陥れる。78分、青山からのスルーパスに反応したミキッチが完全にディフェンスの裏に抜け出すと、余裕を持ってクロスを供給。これを浅野がヘッドで合わせ３点目を奪う。広島が３-０とリードした。
 
　結局、広島が３-０でアフリカ王者のマゼンベを撃破。準決勝進出を決め、12月16日に長居スタジアム（19時30分開始）で南米王者のリーベル・プレートと対戦することとなった。日本勢の４強進出は、2011年の柏以来となる。