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内容では完敗だった一戦……岡崎は後半出場で勝点獲得に貢献――ボーンマス 1-1 レスター

カテゴリ:ワールド

サッカーダイジェストWeb編集部

2015年08月30日

初のベンチスタートとなった岡崎、課題はここでも克服されず。

後半開始からピッチに立った岡崎。前線からの守備で奮闘し、同点となったPKのキッカケを生んだ。  (C) REUTERS/AFLO

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 プレミアリーグ第4節、レスターはボーンマスとアウェーで対戦。1-1で引き分けて、開幕からの無敗を更新した。
 
 この試合、レスターは開幕戦から一貫してきた4-4-2の布陣を4-2-3-1に変更。それにより岡崎は、プレミアで初めてのベンチスタートとなり、戦況を見守った。
 
 一方、前節、ウェストハムに勝利してクラブ史上初のプレミアリーグ勝利を手にした昇格組のボーンマスは4-4-1-1の布陣で臨んだ。
 
 ハウ監督の下でポゼッションサッカーを志向して攻めに出るボーンマス。対して、中盤の枚数を増やすことで相手の良さを消しにかかる受けのレスター。そんな構図で試合序盤は進んだ。
 
 レスターの狙いは、立ち上がりこそ当たっていた。枚数を増やしたディフェンスはスペースを消し、相手の自由を断つことに成功。しかし、開幕からここまで鋭さを見せていたカウンターでは、1トップのヴァーディーが基点になれずに鳴りを潜めた。
 
 攻撃の手数を増やすボーンマスがレスターのゴール前に迫りはじめ、決定機を作り出した矢先の23分、試合は動いた。
 
 ボーンマスの左SBダニエルズがトムリンとのワンツーで左サイド攻略し、深い位置からクロスを上げる。それをグラデルがレスターのCBフートと競り合って、ボールがこぼれる。フワリと浮き上がったそのボールを、ウィルソンがオーバーヘッドで押し込んだ。
 
 ホームチームに先制ゴールを許したレスターはその後、決定機こそ与えなかったもののボーンマスに主導権を握られ続け、得意のカウンターも繰り出せず、嫌な展開のままで前半を終えた。
 
 停滞気味だったレスターは、後半開始から動く。前半に存在感の薄かったマハレズに代えて岡崎を投入。システムをこれまでの4-4-2に戻し、岡崎とヴァーディーを2トップにして、前線からボールを奪いに行った。
 
 これまで通りの、最前線からプレッシャーをかけるスタイルにしてギアを上げたレスターだったが、ボーンマスの素早いパスワークにプレッシャーをかわされ、自分たちの時間を作ることができず、決定機も生み出せないまま時計の針は進んでいく。
 
 ホームのサポーターの後押し受けて、自信を持ってボールを保持するボーンマスに効果的に試合を進められたレスター。前半よりもゴールを奪いに行く姿勢こそ見せるも、チャンスはほとんどなかった。
 
 岡崎はというと、80分にペナルティーエリア内ゴール正面でボールを受けてシュートチャンスを迎えたが、素早い寄せに遭って打ちきれずに終わるなど、開幕からの課題であるシュートを打つまでのスピードの遅さがここでも表われ、決定機をフイにする。
 
 こうして、レスターの敗戦の色合いが濃厚になり始めた85分。しかし、岡崎の守備とヴァーディーの単独突破が同点弾を生む。
 
 ハーフウェー付近で岡崎が相手にプレスをかけてボールを奪取し、カンテに繋ぐ。そのカンテからボールを受けたヴァーディーは味方のサポートを待たず、20メートルほどの距離をドリブル突破。加速した状態でペナルティーエリアに侵入したところを相手CBのクックに倒され、値千金のPKを獲得した。
 
 自らが得たPKを、イングランド代表FWはしっかり決め、土壇場でレスターが試合を振り出しに戻して試合は終了した。
 
 終盤で粘り強さを見せ、勝点1を持ち帰ることに成功したレスターではあったが、終始ボーンマスに優勢に試合を進められるなど、内容は負けに等しいものだった。
 
 後半に岡崎を投入したことで流れを一時的に取り戻したラニエリ監督ではあったが、システム変更や経験の浅いユース上がりのドドの投入など、采配には疑問点が多かった。
 
 さて、プレミアリーグは代表ウィークに入ることで1週空き、レスターは9月14日にアストン・ビラと対戦する。
 
 今日の前半の戦いぶりを見るかぎり、代表戦で怪我さえしなければ、岡崎はおそらくスタメンで起用されることだろう。果たして、そこで結果を出せるだろうか。

布陣を変更し、変化を見せたラニエリ監督だったが奇策は裏目に……。采配には疑問符がついた。 (C) Getty Images

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