J１リーグ ２ndステージ・６節
ヴァンフォーレ甲府 － FC東京
８月12日（水）／19:00／山梨中銀スタジアム
 
ヴァンフォーレ甲府
２ndステージ成績（５節終了時）：13位　勝点５　１勝２分２敗　４得点・４失点
年間成績（22試合終了時）：13位　勝点25　７勝４分11敗　16得点・26失点
 
【最新チーム事情】
●中断期間中のトレーニングマッチ（松本戦）では、阿部翔を３バックに入れる攻撃的なオプションを試行。
●負傷離脱していた石原、松橋が全体練習に復帰。体調を崩していた阿部拓もすでに合流。
●５年ぶりに再加入のマラニョンが練習に合流。次節の横浜戦以降から出場可能に。
 
【担当記者の視点】
　後半戦５試合の成績は１勝２分２敗。連敗こそなかったが、堅守速攻が冴え渡った第１ステージ終盤の戦いぶりに比べるとやや安定感に欠けた。ある程度の強度を保てている守備に対し、攻撃はバレーの出来次第で内容が様変わりしてしまうのはやはり気掛かりだ。
 
　そのせいもあってか、トレーニングマッチでは左WBの阿部翔を３バックに配置した新たなオプションにもトライ。攻撃が機能しないようであれば、なにかしら手を打つ可能性も考えられそうだ。
 
　とはいえ、「守備ブロックを作って、粘り強く戦いながら１回のチャンスを決める」（佐久間監督）コンセプトが基本にあることを忘れてはならない。邪念は捨て、まずは手堅く戦いながら、戦況に応じて攻撃に鋭さを出していきたい。
 
 
FC東京
２ndステージ成績（５節終了時）：９位　勝点７　２勝１分２敗　７得点・６失点
年間成績（22試合終了時）：３位　勝点42　13勝３分６敗　31得点・24失点
 
【最新チーム事情】
●前節・仙台戦で好アピールした野澤が、甲府戦でも先発か。
●GK権田がオーバートレーニング症候群に。代役の榎本がゴールマウスに立つ。
●８月２日のフランクフルト戦で石川が左膝前十字靭帯を断裂。全治約８か月の重傷。
 
【担当記者の視点】
　仙台戦後にコンディション不良を訴えたGK権田がオーバートレーニング症候群に陥り、８月２日のフランクフルトとの親善試合で左膝前十字靭帯を損傷した石川は全治８か月の重傷。不動の守護神とチーム屈指のスピードスターをほぼ同時に失ったダメージは、決して小さくないだろう。
 
　今季のFC東京は守備をベースに戦っているため、権田の代わりにゴールマウスに入るベテラン・榎本のパフォーマンスはひとつの見どころになる。先のフランクフルト戦で試運転は完了しており、良い状態で甲府戦に臨めそうだが……。
 
　攻撃陣では前節の仙台戦で２ゴールを決めた前田がやはりキーマンか。このCFのポストプレーと決定力を頼りに、相手の守備網に風穴を開けたい。第２ステージ、ひいては年間優勝を狙うのであれば、このあたりから“勝ち癖”を身に付けたいところだ。