12月30日、高校サッカー選手権の開会式が駒沢陸上競技場で行なわれた。吹奏楽の演奏などに続いて、応援マネージャーの清原果耶さんを先頭に全48代表校の選手たちが入場。抜けるような青空をバックに場内を行進し、駆けつけた観衆に笑顔を見せた。
 
　大会の開会を告げる選手宣誓も行なわれた。大役を務めたのは初出場となる瀬戸内の佐々木達也だ。

　一歩前へ出て、言葉を述べた佐々木は平成最後の選手権を全力で戦うことを宣言。今年７月に発生した西日本豪雨の被災者への想いや世界平和についても触れ、多くの人に勇気を与えたいと語った。

「私たちは今、平成最後の第97回全国高校サッカー選手権大会に出場できることに、大きな喜びを感じています。そして、これまで多くの偉大な先輩方が繋いできてくださった高校サッカーの歴史を、4058校を代表する48校の私たちによって、その締め括りができることを大変誇りに思います。

　この平成という時代に記録的な猛暑や地震、西日本豪雨災害を私たちは経験しました。被災された多くの方々は今もなお不安な日々を過ごされています。答えの出ないなかで生きていくことは苦しくて、辛い、何気なくどうしていいのかというなかで、改めて考えるきっかけになりました。監督、コーチともに戦ってきた仲間、私たちの応援となる、すべての方々、そして何よりどんな時も背中を教えてくれる家族の支えがあって、今この舞台に立っています。

　最後まで全力で戦えること。これが私たちにいま出来ることです。ここに来るまでの道のりは平たんではありませんでした。何度も挫けそうになりました。何度も諦めそうになりました。それでも気が付けば、ボールを蹴っている自分がいました。仲間がいました。こうした数々の試練をサッカーの仲間たちと乗り越えて、憧れのピッチに立つことができました。しかし、これが終わりではありません。

　2020年の東京オリンピックや2022年のカタール・ワールドカップに夢を馳せながら、新たな時代の幕開けとなる歴史のページを作るべくその一歩を踏み出します。すべての人の平和が達成されたこの平成の時代に生まれました。平和になることを願ってきたなかで、いまこうしてこの舞台に立てることは決して当たり前ではありません。大好きなサッカーができることを感謝し、すべての人に笑顔、感動、勇気、希望を与えられるように全身全霊、正々堂々とプレーすることをここに誓います」

　サッカーを当たり前にできる環境に感謝しつつ、全力でプレーすることを宣言した佐々木。平成最後の大会に相応しい選手宣誓で、見事に大役を務め上げた。

【選手権PHOTO】いよいよ開幕！りんご？みかん？ゴーヤ？！入場行進をする出場校をお届け！PART1

【選手権PHOTO】いよいよ開幕！りんご？みかん？ゴーヤ？！入場行進をする出場校をお届け！PART2

【選手権PHOTO】開会式でのキュートな姿、応援マネージャー清原果耶さん特集♪