ついにプレミアリーグで初の先発を飾るか。ニューカッスル・ユナイテッドのFW武藤嘉紀への期待が高まっている。
 
　現在18位と降格圏に沈むニューカッスルは土曜日、敵地でのマンチェスター・ユナイテッド戦を迎える。７節を終えて２分け５敗と勝ち星がなく、わずか４得点（10失点）と拙攻に喘ぐマグパイズ。ＣＦのホセル、トップ下のアジョセ・ペレスの前線コンビがファーストセットとして重用されてきたが、ラファエル・ベニテス監督はオールド・トラフォードでの大一番に向け、スタメンに変化を加えてきそうだ。
 
　ニューカッスルの地元メディア『Newcastle Toon.com』は、３人の番記者による先発予想を掲載。フォーメーションはそれぞれ４－１－４－１、４－２－３－１、５－４－１と異なるが、いずれも武藤をスタメンにチョイスしている。「サロモン・ロンドンはこの試合も怪我で欠場するだろう。ムトウへの期待はさらに高まっており、ホセルかアジョセのどちらに取って代わるはずだ」と記し、「可能性が高いのは10番のポジション（トップ下）で、ホセルの後方に据えられるだろう」と踏み込んだ。

 

　かたや『Geordie Boot Boys.com』は武藤のステータスが向上しているのは認めつつも、スタメンを奪取するには至らないと判断。「先発を外れるとすればホセルだが、ロンドンがいないからといってムトウを抜擢するとは思えない。ベニテスはターゲットのポジションにサイズ（身長）を重視するからだ」と論じる。179センチの武藤ではなく、あくまで192センチのホセルを選択するというのだ。
 
　はたしてどんな陣容となるのか。ホセルは２得点を挙げているものの、アジョセはここまで無得点でアシストもゼロと結果を出せていないが……。スペイン人指揮官の決断に注目が集まる。
 
　パナマ、ウルグアイと戦う日本代表メンバーに招集されなかった武藤。悔しさを胸に臨む今節、世界が誇る“殿堂”で是非ともプレミア初ゴールを叩き込んでほしいところだ。