この日の新潟は、気温35℃を超える猛暑日。大きな水筒でも足りず、会場で配布されたレアル・マドリードの公式ミネラルウォーター『ソラン・デ・カブラス』もほぼなくなってしまうほど。釜本さん、ゲスト講師の前園真聖さんも、こまめに休憩をはさみ、子どもたちの体調に気を使いながらの指導となった。
低、中、高学年のグループに分かれ、前半はアップもかねて、ボールタッチやドリブル、パスなどの基礎練習を。後半は講師陣やグランセナFCのユース生たちが交じり、ミニゲームが行なわれた。低学年はかわいく、中学年は楽しく、高学年は激しく盛り上がっていた。県内トップレベルの子も多かった高学年の試合では、参戦した前園さんも、奪いどころやもらい方など、より具体的なアドバイスを送っていた。
イベント最後は、恒例のリフティング大会。各学年1位になった子には、サインボールが贈呈された。そして閉会式では、釜本さんから最後のメッセージが伝えられた。
「ボールを止める、蹴る、運ぶ。この3つの基礎技術を高めることが大事。中でも、止める練習とドリブルは、小さなスペースでひとりでもできる。何度も練習して、日本を代表する選手になってください」
暑さを考慮して、少し早めの終了となったが、グランセナFCスタッフの協力もあり、子どもたちがサッカーをより好きになってくれる、充実の4時間となった。
株式会社スリーボンドが主催する「KAMAMOTO Football Festival」は、同社の社会・地域貢献活動の一環として、釜本さんと一緒に年3回のペースで各地を回っている。次回は10月に愛知で開催される予定だ。