国民にもたらされた一瞬の安らぎ。
7月11日のロシア・ワールドカップ準決勝で、クロアチアは延長戦の末にイングランドを2-1と下し、史上初となる決勝進出を果たした。
決勝トーナメント1回戦から3ラウンド続けて120分を戦う死闘を経て、クロアチアの「黄金世代」は、初出場でベスト4にたどり着いた1998年大会の英雄たちを上回る快挙を成し遂げた。当然、母国は歴史的な夜に沸いた。その様子を英公共放送『BBC』が現地レポートで伝えている。
サッカーの母国イングランドでは、「Football,it's coming home(フットボールよ、母国に帰ってこい)」の合言葉でスリーライオンズ(同代表の愛称)にファイナル進出を呼び掛けていた。だが、そのクロアチアがその夢を打ち砕き、あるファンは、「イングランドは家に帰り、我々はファイナルに進む。小国だけど、私たちはサッカーができる」と喜びを露にした。
そして、別のサポーターは、「我々の勝利を誰も予想していなかった」と泣きながら喜んだ。
「イングランドのメディアはずっと我々をからかっていた。我々にはチャンスがない、と。でも、クロアチアはピッチでクオリティーが勝っていることを示したんだ。すべての試合で選手たちは100%を尽くして戦った。我々にとってのすべてだ」。
決勝トーナメント1回戦から3ラウンド続けて120分を戦う死闘を経て、クロアチアの「黄金世代」は、初出場でベスト4にたどり着いた1998年大会の英雄たちを上回る快挙を成し遂げた。当然、母国は歴史的な夜に沸いた。その様子を英公共放送『BBC』が現地レポートで伝えている。
サッカーの母国イングランドでは、「Football,it's coming home(フットボールよ、母国に帰ってこい)」の合言葉でスリーライオンズ(同代表の愛称)にファイナル進出を呼び掛けていた。だが、そのクロアチアがその夢を打ち砕き、あるファンは、「イングランドは家に帰り、我々はファイナルに進む。小国だけど、私たちはサッカーができる」と喜びを露にした。
そして、別のサポーターは、「我々の勝利を誰も予想していなかった」と泣きながら喜んだ。
「イングランドのメディアはずっと我々をからかっていた。我々にはチャンスがない、と。でも、クロアチアはピッチでクオリティーが勝っていることを示したんだ。すべての試合で選手たちは100%を尽くして戦った。我々にとってのすべてだ」。
クロアチアは人口400万人強の小国だ。それだけに、あるファンは、「クロアチアの人々は誇りに思っている。我々は勝てると示したんだ。小国にとってはより大事なことだよ」と述べている。
また、「国民にとって逃げ道になった」というサポーターもいる。国の問題を一瞬でも忘れさせてくれる夜になったということだ。
「職も金もない。政治家は私腹を肥やす。でも、今夜はみんな幸せだ。少しの間、問題を忘れさせてくれる」
クロアチアの政治や治安に関する様々な問題はサッカー界に波及している。それだけに、「大会後は不正について話さなければいけない」と指摘するファンもいる。だが、その人は、「それは今日じゃない」ともつけ加えた。
「今日は、クロアチア代表のことを話すほうが大事だ」
ここまで来た以上は、目指すは初の栄光しかない。1998年、偉大なる先人たちが屈したフランスとの決勝で、クロアチアは史上9番目のW杯優勝国となることができるだろうか。
また、「国民にとって逃げ道になった」というサポーターもいる。国の問題を一瞬でも忘れさせてくれる夜になったということだ。
「職も金もない。政治家は私腹を肥やす。でも、今夜はみんな幸せだ。少しの間、問題を忘れさせてくれる」
クロアチアの政治や治安に関する様々な問題はサッカー界に波及している。それだけに、「大会後は不正について話さなければいけない」と指摘するファンもいる。だが、その人は、「それは今日じゃない」ともつけ加えた。
「今日は、クロアチア代表のことを話すほうが大事だ」
ここまで来た以上は、目指すは初の栄光しかない。1998年、偉大なる先人たちが屈したフランスとの決勝で、クロアチアは史上9番目のW杯優勝国となることができるだろうか。